師匠(西出隆一さん)の本を書くことになった!
北海道の農家のところを西出さんと回った時の写真。
現代農業等で使いまくられております。このときに西出さんの言うことが
ようやくわかるようになったって感じだったなー。
わたくしが師匠と仰ぐ西出隆一さんと初めて会ったのは
2006年3月、某D社の生産者会議「土づくり会議」で
西出さんを講師にお招きしたときのことだ。
「今回の講師どんな人?」
「んー、トマト農家。よく知らないんだよねー」と担当のY原くん。
どんな人なのかなー。名前聞いたこと無いぞ。
西出さんに講師を依頼した某取締役に聞くと「とにかくスゴイんだよ」と言った。
さらに「質問するとなんでもバシッと答えるんだよ。スゴイんだよ」と言った。
「スゴイんだよ」としか言ってないし全く返事になってないけど、
彼がそう言うのだから何かとてもスゴイのだろうと思った。
ということで、ウェブで「西出隆一」と検索してみたら
素人が作ったようなサイトがヒットした。
そのサイトにちんまりと西出さんの写真が出ていて、
理由も何も書いてなくて「師匠」と呼ばれていた。
「はぁ? なんなのよう、師匠って」
先生とか師匠とか呼ばれる人のことを信用しないナナメなわたくし。
かんべんしてよって感じだったのだが、
今では自分が「師匠」とか呼んでるのだった。どーなのよ自分。
ともあれ「師匠」と言われるだけのことはある方です。信じてください。
さて、土づくり会議での西出さんの講演というかお話は衝撃的であった。
わたくしのナナメの姿勢があっという間に前のめりになったほどである。
何が衝撃だったかというと、有機農業で起きるさまざまなことに
すべて原因と理由があると言われたことだった。
たとえば病害虫の発生。
作物の姿形を見れば、正しい生育をしているかどうかがわかると師匠は言う。
このきゅうりは上から下まで葉の大きさが同じである。その他、新芽の太さ、
色合いなどからも、順調かどうかがわかるのだ。スゴイでしょ?
一般的な慣行栽培では農薬を散布する。
有機農業ではガマンする。
ガマンしない人は自家製資材を散布してみたりする。
自家製資材というのは酢と焼酎を組み合わせた忌避剤とかで
人それぞれいろいろなものを作っていて倉庫の隅っことかで
粛々と発酵してたりすることが多い。
中にはすごくよく効く(と農家が言う)ものもある。
その自家製資材のことを聞くたびに
わたくしはほんのりと疑問に思っていた。
農薬と自家製資材ってさ、出たらまくもんでしょ?
対症療法という意味ではおんなじなんじゃないの?
慣行では農薬、有機では自家製資材。役割としては同じだよね。
人間は病気になると薬を飲むが、健康的な食事とか適度な運動とか、
体質の改善や体力や免疫力を高めることで病気になるのを防ぐことができる。
農業には、作物には、そういうことができないのかな?
発生する前に何か対策が打てないのかな?
その方がずっと効率的だと思うんだけど。
西出さんはそのほんのりした疑問に答えをくれた。
「良い土」を作れば、つまり土づくりをすれば病害虫は劇的に減る。
自分のトマトハウスは数十年連作しているけど全く連作障害は出ないし、
農薬も使っていない。農薬を使う必要がないのだと西出さんは言った。
講演ではその具体的な対応策が次々に出てきた。
す、スゴイ!
スゴイ!としか言えなかった某取締役の気持ちがよくわかった。
最近の師匠。「能登里山里海マイスター」育成プログラム 特別講座
「西出隆一の農業者養成塾」のハウス前で。師匠の技術をみっちり学習できる
研修生を募集したけど、プロを目指す人の応募がなかったらしい。
プロを目指す若者が来てくれないかなーとおっしゃっておりました。
この技術がもっといろんな人に広まるといいのになー。
試行錯誤して農業やってる技術のない新規就農者なんかにはとくに。
すんごく役に立つだろうなー。もったいないなー。
わたしにできないかなー。やれるんじゃないかなー。やりたいなー。
ということで、その3年後に某D社を辞めた。
んでさらに5年経った今年、ようやく西出さんの本が書けることになった。
師匠は「好きなように書け」とおっしゃってくださっている。
がんばらなくては!!!
さてしかし、この本は農業技術本ではない。
だってわたくし研究者でもなんでもない農業が好きな素人だもの。
小難しい栽培技術のことをわかったようには書けないわ。
でも今までいろんなことをいろんな人に教わってきた。
そのことを伝えることはできるのだ。だってわたくしは媒体だもの。
そしてわたくしでなければ書けないこともきっとたくさんあるはずだ。
農家にも、農業をほとんど知らない人にもおもしろい本。
読むと自分でも野菜を作りたくなる本、そんなのがいいな。
で、お願いです。できたら買ってください。ペコリ。
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