こーの注:
薫が韓国に留学してほぼ1年。生活にも慣れてきたのか、町中に多くあるPC房(ネットカフェ)から日々の出来事をメールでよこしてくれるようになった。
韓国といえばキムチ・焼き肉くらいしか知らない私にとって、薫が異文化の中でフツーに暮らしてる様子は不思議だったし興味深かった。
このころ、「広島話しまショウ」をやる、という話しが動き出した。
薫にこのようにメールを書いて送っている。
>有名人じゃなくても、かなり言いたいことがある人とかおもしろい人とかいるんじゃないだろうか。だってだって、ハムニダからもらうメールは毎回オモロイので、私一人が読むのはもったいないなーと思っているし。いやまじで。
冬が終わって夏になった。やっと「広島話しまショウ」がスタート。
これからはリアルタイムで公開していきますけど、まずは温めてとっておいた過去のメールを紹介します。
■
韓国はいま、年の瀬をむかえ、おばちゃんたちはその準備におおわらわ。それ以外の若者、年寄り、男たちはのほほんと過ごしている年末でしゅ。年に2回も正月があるなんて不思議な気分。
ところで金曜日はその正月休み前の授業ということで(よくわからん理由じゃけど)、みなさんの国の伝統料理や家庭料理を作ってみましょう。という授業だった。で、時間の関係で、2、3ヶ国の料理にしぼるはずなのにお互いゆずらず、結局日中露オーストラリアの4班に別れて作ることになった。
しかーし。
オーストラリアチームはパンにバターを塗り、砕いたポテトチップス(市販品)をはさんだだけ。
これって料理か?そのまま食ったほうがうまいよ。ポテチ。他のクラスのオーストラリアチームはハンバーグサンドを作っていたが、それをうちのクラスの豪州人は「豪州料理じゃないっ」と批判していた。しかし、君らのは料理以前の問題だろう!
ロシア。男女一人ずつのチーム。
女(めちゃ美人)が料理がうまいので、男の方はあごでこき使われていた。現在のロシア社会の縮図をみているよう。味もなかなか。卵と野菜料理。デザート付き。
日本チーム。3人。
男一人、まったく役に立たず。市場ではなく、スーパーで洗ってある野菜を買ってきてめちゃ割高。女もう一人もにんじんの乱切りすらできない。結局、中国人に手伝ってもらい、私がほぼやったさ。肉じゃが。
そして最強の中国チーム。
1、2時間目は普通の授業をやって3時間めから料理の授業というのを知ってたから、わざと3時間めからやってきた。家で下ごしらえして来たらしい。鳥のぶつ切り中華炒め(煮込み?)。やはり、料理は中国人が最強。様々な野菜やスパイスがきいている。刃向かってはいけない。
さて、できた料理を用務員のおじさんにも食べさせてあげようという事になり、先生がお皿に盛り始めた。
もちろん豪州は除いて。
という訳で、各国の食糧事情がわかる楽しい授業でした。ではまた。
薫