アメリカの中間選挙で共和党の惨敗しました。「わははははは、ザマーミロ!っつーか、当たり前の結果じゃ~!」と言いたいのをとりあえずこらえ、それに関する記事を訳してみました。ちょっとこの記者の記事は訳しにくかったのですが、まぁそれは置いといて、どうぞ。
ブッシュ、中間選挙惨敗で“張子の虎状態”
【ソウル=ニューシス】
米議会の中間選挙が始まる前から、ブッシュ大統領のレームダック(Lame-duck)は予見されていた。
ブッシュ大統領が始めたイラク戦争の成敗が俎板にあがってからかなりの時間が経ったうえに、選挙の前月に飛び込んできたニュースはオサマ・ビンラディンの拘束でも、イラク駐屯米軍の撤収でもなく、「イラク駐屯米軍の死亡者数が1000人を超える」だったためだ。
今回の中間選挙は、イラク戦争に対する国民投票になると言わるなか、下院ではブッシュの惨敗、上院ではそれでも薄氷の勝利になると占われていた。
しかし、中間選挙の開票結果が次々と進められている現在、薄氷の勝利が予想されていた上院ですら民主党の掌握可能性が出たきた。これにより、ブッシュ大統領はレームダックではなく、デッドダック(Dead-duck)を心配しなければならないようだ。
アメリカの国民10人のうち6人が大統領としてのブッシュを歓迎せず、8人がイラク戦争に反対しているという世論調査の結果が出ている以上、ブッシュ大統領との距離を置く戦略を選んだ共和党の候補者たちを非難することもできない状態だ。
実際に、中間選挙に出馬した共和党議員の相当数がブッシュ大統領のイラク戦争を公に非難するなど、大統領との政策の違いを強調していた。
これはブッシュ大統領の残された任期2年の間に、共和党内の分裂が加速することが予測される点だ。
AFPやロイター通信はこれに関して、ブッシュ大統領が下院あるいは上下院両方で影響力を失った場合、彼の政策方向に対する議会の圧力が強くなるのは明らかで、共和党議員さえもブッシュ大統領からの独立した、独自の言動を強めると予測した。
ブッシュ大統領のレームダック状態の加速は、アメリカの外交政策にも大きな変化をもたらすと見られる。
コンドリーザ・ライス米国務長官は「アメリカの外交政策の方向を予測するのに、国内の政治状況から判断してはならない。われわれは民主主義を擁護しているので、政策論争はいつでもできるようにしている。アメリカの政策はアメリカの政策だ」と国内政治と外交政策を区分することを主張した。
理論的にはもっともらしい。しかし、実際にはブッシュ大統領の権力低下が北朝鮮の金正日国防委員長、あるいはイランのマフムード・アフマディーネジャード大統領にかなりの影響を与えると見られている。
北朝鮮の場合、6カ国協議復帰の意思を明らかにしてきたものの、未だに具体的な協議日程が決められていない状況であるため、対北制裁措置が実際に効果があるのか明らかになっていない。そればかりでなく、イランもまた国連制裁決議案に関して中国やロシアを自国側に引き込むのに有利な条件を示す公算が大きい。
イスラエルのエフード・オルメルト首相もまた、自国の最強の同盟国であるアメリカの元首がこれから2年間、国内でどれだけ影響力を行使できるのかを注目するのは明らかだ。
状況がこのようになった以上、ブッシュ大統領は超党派的な政策で危機を乗り越えるしかないだろう。これは今までブッシュ大統領が議会の支持をバックに一方的な政策を推し進めてきたことを大幅修正するしかないということを意味する。
中間選挙以降、ブッシュ大統領がイラク駐屯米軍の撤収および北朝鮮、イランとの“直接対話”の圧迫を受けることになれば、彼の一方主義的外交政策の方向転換が不可避であり、“デッドダック”、すなわち“張子の虎”状態に転落する可能性が高い。
これによって結局現時点はブッシュ大統領にとって、自らが“悪の枢軸”と呼んできたイラク、北朝鮮、イランが“失敗の枢軸”となり、胸を痛めた瞬間であることは明らかな事実だ。
ベ・ヘリム記者