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ヒメネスの詩から

僕はときどき、いや、いつも、何人かの「僕」がいて、おいおいなにやってんのお?って声をかけたり、かけられたりする。フロイト風に、自我は、超自我(規範意識)と無意識(欲動)からともに責めたれられている闘争のアリーナだということになれば、僕はその2つのベクトルにいつ引き裂かれてもおかしくないわけだ。スペインの詩人フアン・ラモン・ヒメネス(1881-1958)の詩から。

私は私でない。
私は、
私の横を行く者、
私の目に触れず、
私がしばしば訪ね、
私がしばしば忘れる者。
私が話すとき平然と黙り、
私が憎んでも、優しく許し、
私がいないと、あちこちさまよい、
私が死んでも、毅然としているだろう。


(この詩の題名や出典はわからなくなってしまいました。)
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