玉乗りする猫の秘かな愉しみ 2012-06-13T22:52:38+09:00 espritlibre 夜の切れ端を食べながら地底をめぐる迷路を旅しつつ天空の彼方へ飛翔することを夢見る玉乗りする猫に愉悦の園の鍵は与えられるか? Excite Blog 米国に「渡った」谷上廣南 http://furukawa.exblog.jp/12156833/ 2012-06-09T18:19:00+09:00 2012-06-13T22:52:38+09:00 2011-02-21T18:21:16+09:00 espritlibre L谷上廣南 <![CDATA[谷上廣南(たにがみ こうなん)について僕が知っていることは、とても少ない。その人についてすでに2回このブログで取り上げたことがあるにもかかわらず、だ。あらためてそのわずかに知るところを整理してから、今日の話題に進みたい。(以前の記事にご関心のある方は、左端にあるカテゴリー欄「谷上廣南」をクリックしてください。) 谷上廣南は、1879年(明治12年)生まれ、1928年(昭和3年)大阪で没...]]> 再び、「藤牧義夫展」について http://furukawa.exblog.jp/14519855/ 2012-01-26T06:07:00+09:00 2012-06-09T14:33:13+09:00 2012-01-26T06:07:54+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[昨2011年夏、群馬県立館林美術館で開かれた「生誕100年 藤牧義夫展」が、今、場所を変えて、神奈川県立近代美術館鎌倉で開催中だ。会期は、2012年1月21日~3月25日。展覧会の題名に新しく「モダン都市の光と影」という副題が付けられてはいるが、展示内容に変更はない。展覧会図録も同一。ただ、同ホームページに、鎌倉での展覧会を前に新たに製作された「年譜」と「文献リスト」PDFへのリンクが張られ...]]> 「生誕100年 藤牧義夫展」は画期的展覧会だ http://furukawa.exblog.jp/13145578/ 2011-07-27T00:38:00+09:00 2011-08-15T02:46:42+09:00 2011-07-27T00:38:37+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[今、群馬県立館林美術館(館林市)で「生誕100年 藤牧義夫展」が開かれている。会期は2011年7月16日~8月28日まで。僕は先日、7月24日の日曜日に見てきた。 過去、藤牧義夫の名前を冠した展覧会は、6回開かれた。 ①1935年6月25日~27日 「藤牧義夫版画個人展覧会」(神田 東京堂画廊) ②1978年 1月~ 2月 「藤牧義夫遺作展」(銀座 かんらん舎) (2月 館林市...]]> 館林美術館まで、また、その先へ http://furukawa.exblog.jp/13151629/ 2011-07-27T00:36:00+09:00 2012-01-26T04:50:32+09:00 2011-07-28T04:36:46+09:00 espritlibre 散歩・風景・食物 <![CDATA[だれに頼まれたというわけでもないが、館林での藤牧展へ行かれる方のために会場までの道案内を。 僕は北千住から東武伊勢崎線で、「館林」の一つ先「多々良」まで行き(所要時間80分~90分、860円)、そこから館林美術館まで15分歩いた。東京からは、車でなければこのコースが最も安価かつ所要時間も比較的短い(はず)。 日曜のお昼過ぎだったが、この駅で降りた人は僕の他に1人だけだった。 多々良駅を...]]> 置き去りにされた「女」(1) http://furukawa.exblog.jp/13018858/ 2011-07-04T01:55:00+09:00 2011-07-27T22:11:59+09:00 2011-07-04T04:42:02+09:00 espritlibre 美術 <![CDATA[外見に対する好悪の判断に人は1秒もかかからないのだそうだ。絵画作品の好悪もまたそうだ。すばらしいと思う作品は、見た瞬間、目と心を打つ作品だ。そうでなかった作品は早晩忘れてしまう。記憶にも残らない。いいと思った作品が、時間が経つにつれて自分の中で評価がだんだん低くなる場合がないわけではないが、その逆はない。最初はつまらないと思ったのに、あとから好きになったというような作品は僕には思いあたらない...]]> 知らない町を歩きたくなって~栃木市 http://furukawa.exblog.jp/12974348/ 2011-06-28T01:34:00+09:00 2011-07-28T04:28:18+09:00 2011-06-27T05:34:32+09:00 espritlibre 散歩・風景・食物 <![CDATA[ときどき、知らない町を歩きたくなる。と言っても、あまり遠い所までは行きたくない。日帰りで行ってこれるような所なら、時間も費用もたいしてかからない。 僕は東京の北の方に住んでいるから、足は自ずと北関東に向かう。北千住から東武線、日暮里から京成線、この二つの路線に乗ることが多い。ときにはJRのこともあるし、つくばエクスプレスや舎人ライナーも終点まで乗ったことがある。 群馬、栃木、茨城、埼玉、...]]> ある出版社の100年(2) http://furukawa.exblog.jp/12926318/ 2011-06-20T18:08:00+09:00 2011-07-26T12:47:10+09:00 2011-06-20T18:08:21+09:00 espritlibre 読書 <![CDATA[ガリマール社に限ったことではないけれど、フランスの書籍の装丁はなんともそっけない。たしかに美術書、画集、絵本、料理本、ガイドブック、百科事典、辞書などの分野では、厚紙の硬い表紙を持った様々にデザインされた本が主流だが、小説はじめ一般的な本は、たいていは白色かクリーム色の薄い紙の表紙に題名を印刷しただけの「フランス装」だ。ガリマール社も単行本では、100年間、その「フランス装」をデザインを含め...]]> ある出版社の100年(1) http://furukawa.exblog.jp/12809264/ 2011-06-19T13:44:00+09:00 2011-06-22T22:49:45+09:00 2011-06-09T15:44:04+09:00 espritlibre 読書 <![CDATA[フランスの代表的出版社・ガリマール社が今年、創立100年になるのを記念して、フランス国立図書館 Bibliothèque Nationale de France が「ガリマール 1911-2011 出版の一世紀」と題する一種の回顧展を開いている。2011年3月22日-7月 3 日。400頁近くの大部な展覧会図録も出版されているが、ネットで公開されているサイトだけでも写真あり資料あり、十分楽...]]> これが現実だとは受け止められない http://furukawa.exblog.jp/12804008/ 2011-06-09T03:30:00+09:00 2011-07-18T02:14:53+09:00 2011-06-09T03:30:18+09:00 espritlibre 自己・記憶・忘却 <![CDATA[大震災から3ヶ月近く、いまだ現に起きていることが現実だと受け止められない。 僕自身が地震によって被害を受けたというのではない。その日、部屋中の物がすべて倒れんばかりに激しく揺れたときにはさすがに恐怖を感じたが、それでも本棚からちょっと本が落ちてきたくらいのことでしかなかった。そんなことは被害の内にも入らない。電車で通勤しているわけではないから帰宅するのに困難があったわけでも、スーパーか...]]> 絵の語るものに耳を傾けよ~一枚の版画から http://furukawa.exblog.jp/12233141/ 2011-03-07T06:57:00+09:00 2011-06-22T22:50:23+09:00 2011-03-07T06:57:30+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[次の版画作品を見てほしい。 作者は藤牧義夫。この作品は生前には発表されることなく、図案家としての修行時代に描かれた多くの模写やデッサン帳などとともに姉の家に遺されていた。そのことから推測して、制作年は、最も広く取っても1927年(藤牧16歳)から1930年(19歳)。いずれにしても、現存する、藤牧の最も初期の版画作品。地色版は青みがかった灰色、主版は濃紺、の二色刷り木版。「義夫」と右中央端...]]> 藤牧義夫研究の金字塔 http://furukawa.exblog.jp/11687249/ 2010-12-10T02:10:00+09:00 2012-06-09T14:41:39+09:00 2010-12-10T02:10:03+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[d遂に出た。昭和の初めに生きた夭折の版画家・藤牧義夫についての信頼に足る初めての本が、大部な一冊となって出版された。大谷芳久著『藤牧義夫 真偽』(学藝書院、2010年11月刊。写真・右)がそれだ。 著者・大谷芳久が10年に渡って博捜した資料と著者の緻密な考証によって成り立つこの研究書によって、旧来の藤牧義夫像はことごとく崩れ去った、と言わなければならない。病苦と貧困のうちに失踪した若き版画...]]> 働き、学ぶ、高校生が詠む「生きていくための短歌」 http://furukawa.exblog.jp/10078951/ 2010-03-01T21:45:00+09:00 2010-04-27T05:18:16+09:00 2010-03-01T00:34:58+09:00 espritlibre 読書 <![CDATA[「不登校や厳しい労働との両立、阪神大震災での親の死。多くの困難を抱え、定時制高校にたどり着いた生徒たち」が国語の時間に先生の指導を受けながら短歌を作る。およそ25年にわたって作られてきた短歌を集めた南悟著『生きていくための短歌』(岩波ジュニア新書 2009年11月刊)を読んだ。(冒頭「」内のみ10年2月19日付朝日新聞「ひと」欄からの引用。僕はその記事によってこの本を知った。) 「苦労...]]> 三囲を廻る三つの輪 http://furukawa.exblog.jp/9439391/ 2009-12-16T17:53:00+09:00 2010-02-07T22:28:21+09:00 2009-12-16T06:02:59+09:00 espritlibre 不思議な経験 <![CDATA[9月下旬から12月中旬までのおよそ3カ月足らずの間、何かに憑かれでもしたかのように夢中になって記事を書いてきた。最初はたった一つ記事を書いてみようと思ったにすぎなかったのに、次々と起きる偶然が鎖のようにつながって予想もしない長さになった。それらの偶然のつらなりは、振り返ってみると、そもそも何か得体の知れないものが導く必然の輪の中に組み込まれていたようにも感じられる。その連鎖の不思議さゆえに、...]]> 藤牧義夫の三囲(10)  要約と資料 http://furukawa.exblog.jp/9411754/ 2009-12-12T02:47:00+09:00 2011-07-30T09:38:26+09:00 2009-12-12T02:47:18+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[藤牧義夫『絵巻隅田川』』と豊春『三廻之景』を探る旅もついに終着点にたどりついたようだ。両者の関係を探る試みは今までなされたことがなかったが、絵巻に貼られた一枚の浮世絵の「発見」によって絵巻の謎をいくつか解き明かすことができた。要点をまとめておこう。 1.『絵巻隅田川(三囲の巻)(白鬚の巻)』は、豊春『三廻之景』にその画のテーマを負っている。『三廻之景』を地図とも設計図ともして、その画中...]]> 藤牧義夫の三囲(9) 「まがりくねった道」を歩いた男 http://furukawa.exblog.jp/9400210/ 2009-12-10T18:19:00+09:00 2009-12-17T05:17:08+09:00 2009-12-10T18:19:41+09:00 espritlibre L藤牧義夫 <![CDATA[さらに、何を描くか(=主題)という点において、藤牧は豊春画『三廻之図』から決定的な手がかりを与えられたと僕は思う。描くべきものを藤牧は豊春画から直接受け継いでいるからだ。どういうことか、順に説明しよう。 僕は藤牧がなぜ豊春画『三廻之図』を絵巻に貼り付けたのか、最初その理由がまったくわからなかった。二人の絵から受ける印象はあまりに違うからだ。視点の移動などということは、あとから研究してわ...]]> https://www.excite.co.jp/ https://www.exblog.jp/ https://ssl2.excite.co.jp/