F1情報通

フェラーリの凋落は自業自得の部分が大きい。スペインでSF-24に導入されたアップグレードは、シミュレーターで予想されたような効果をもたらさなかった

理論的には、この改良はより大きなダウンフォースを発生させるためのものだった。しかし、このダウンフォース増加の結果、バウンシングが再発し、不安定さを生み出してフェラーリはセットアップの妥協を余儀なくされた

ハンガリーとベルギーでこの問題を軽減した後、今週末にはこの問題を決定的に解決するための修正が行われる予定だ

『it.motorsport.com』が報じたように、フェラーリは新しいフロアをデビューさせる準備ができている。マラネロの技術部門は、ここ数カ月SF-24を苦しめてきたリアの不安定さに対処するための修正を行った

リヤサスペンションとディフューザーのエアフローを変更することで、今週末には違いが出るはずだ。その目的は、ルクレールとサインツにより予測可能なベースラインを与え、より高いパフォーマンスと、同時にドライバーの自信を引き出すことだ

これらのアップグレードはいくつかの理由で重要だ。短期的には、フェラーリがレッドブル、メルセデス、マクラーレンとの戦いで再び存在感を示せるかどうかが、このアップデートを左右する

フェラーリは、4番目に速いチームとなった状況を逆転しなければならない

おそらくもっと差し迫ったことは、フェラーリの次の変更が2025年に影響を与えることだ。多くのチームと同様、スクーデリアも来季のパッケージを策定している

もしSF-24で安定した空力プラットフォームを作ることができなければ、2025年のコンセプトに疑問符がつくだろう

各チームは来年の初めから2026年型車の開発に取りかかろうと躍起になっている。そのため、フェラーリには、シーズン前半のミスを元に戻すための時間は比較的短い