F1情報通

フェラーリは当初シルバーストン用としていたアップグレードをスペインGPに持ち込み、予定より数ラウンド早くSF-24に装着した

フェラーリはコンマ数秒のパフォーマンスを引き出し、失われた勢いを取り戻すことを期待していた。しかし、その代わりに空力的な不安定さとバウンシングを生み出すアップグレードに遭遇

この問題はオーストリアとイギリスでも続き、シルバーストンではフェラーリが以前の仕様に戻したほどだった

予算制限によって、今回のフェラーリの開発上のミスは特に高くつく。チームの予算のかなりの部分は、最終的に逆効果となるアップグレードに費やされた

このミスを覆すためのアップデートを研究し、製作するには時間がかかる。もちろん、バウンシングをなくしたからといってフェラーリのパフォーマンスが上がるとは限らない。チームの回復プロセスの第一歩を踏み出したにすぎない

フェラーリにとって朗報なのは、あと数週間で夏休みに入ることだ。これによって、バスール率いるチームが片手を縛られた状態で戦わなければならないレースの数を最小限に抑えることができる

チームは問題の原因を理解し、解決策に取り組んでいると主張している

しかし、重要なのは、フェラーリがメルセデス、マクラーレン、レッドブルに奪われた順位を回復することだ

これらすべてのチームが前進していることを考えると、今後数カ月はフェラーリにとってダメージを抑えるための期間となるかもしれない

おそらく、より切実なのは2025年に向けたチームの方向性が疑問視されていることだろう。テクニカル部門が今後数カ月間のアップグレードを最終決定し、来年に向けた準備を始めるこの時期は、シーズンにおける重要な段階だ。2025年のキャンペーンが始まれば、ほとんどのチームが2026年のレギュレーションに焦点を切り替えるため、この数カ月は特に重要だ