栗山巧(くりやま たくみ、1983年9月3日-)とは、兵庫県出身のプロ野球選手(外野手)である。現在は埼玉西武ライオンズに所属。
埼玉西武ライオンズ #1 | |
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栗山巧 | |
基本情報 | |
国籍 | 日本 |
出身地 | 兵庫県神戸市 |
生年月日 | 1983年9月3日 |
身長 体重 |
177cm 85kg |
選手情報 | |
投球・打撃 | 右投左打 |
守備位置 | 外野手 |
プロ入り | 2001年ドラフト4巡目 |
経歴 | |
プロ野球選手テンプレート |
小学校から野球を始める。育英高等学校では甲子園に2回出場した。高校通算47本塁打。
2001年ドラフト4巡目指名で西武ライオンズに入団。この時の背番号は52。
2005年には打率.297、84試合出場ながら10本塁打を放ち頭角を現す。
2006年8月1日の千葉ロッテマリーンズ戦では右手首を負傷していた身ながら小林雅英からプロ初満塁ホームランを記録したが、後に骨折したことが判明し、「骨折しながらホームランを打った」と話題になった。この頃は打撃力を期待されていたが打球判断が遅いなど守備に難があり、指名打者や代打での出場が多かった。しかしキャンプにおける特守で守備力を高めた他、シーズン中は代打出場が続く中で「一打席の重要さ」を学び集中力が向上。その結果、高い選球眼を身につけ出塁率が上昇したことを契機に、先発出場の座を掴むまでに至った。
2008年には背番号を1に変更。中日ドラゴンズにFA移籍した和田一浩の後を受け左翼手のレギュラーとなる。打順は2番に固定され、138試合に出場でリーグ最多安打を打ち、優勝と日本一に貢献。打率.317、本塁打11、72打点、22犠打、17盗塁の成績で最多安打・ベストナインに輝く。
2009年は開幕からしばらく不振にあえいだ上に新型インフルエンザに感染。この年からレフトの他にセンターを守るようになった。140試合の出場で、打率.267、12本塁打、57打点、18盗塁だった。
2010年は、色々な打順で打つ機会が増え、中島裕之の故障離脱中は3番で打つ事が多かった。打撃力と左を苦にしない巧打のクオリティが高く、チームの主軸となった。2度目のベストナイン、初のゴールデンクラブ賞を獲得。また西武の外野手として初の144試合フルイニング出場を達成。年末に入籍を公表した。
2011年は2番を打っていたが、片岡易之の故障離脱後は1番に固定された。後半、センターに秋山翔吾が固定され、再びレフトを守るようになった。この年は脚の調子が万全でない上に右肘に遊離軟骨が発生するなど満身創痍の状態にも関わらず、2年連続でフルイニング出場を達成。打率も前年に続き3割を超え、3度目のベストナインにも輝いた。2012年からは西武のキャプテンと選手会長を兼任する。
2012年も開幕から2番を打っていたが、エステバン・ヘルマンが打てなかったため、1番に戻った。8月21日の福岡ソフトバンクホークス戦で左尺骨を死球骨折し、連続フルイニング出場は390で止まった。
2013年は3番を担当。4月16日には通算1000本安打を達成。チームメイトの牧田和久と共に4月の月間MVPを獲得した。
2014年は開幕当初は1番を務めていたが、途中から3番を担当。終盤には再び1番に戻った。本塁打と打率は前年を下回った。オフには西武史上初のゴールデンスピリット賞を獲得した。
2015年は2012年以来の2番を担当する。春先は強引に引っ張る打撃を続けた結果、4月は打率1割と結果を残せなかったが、5月に打率.250代に上昇。8月からは6番、7番を打っていたが、浅村栄斗が結果を残せなかった際は3番を担当した。打率と打点は下がったが、2013年以来の二桁本塁打を達成した。
2016年は開幕から2番を担当。6月19日の東京ヤクルトスワローズ戦で通算1500本安打を達成した。そして工藤公康の推薦で15年目にして初めてオールスターに出場。初打席でホームランを放った。
2017年は監督が辻発彦に変わり、指名打者で先発出場することが多くなった。4月7日のソフトバンク戦で通算1500試合出場、7月8日のオリックス・バファローズ戦で通算300二塁打を達成した。8月にサヨナラホームランを2本記録し、月間サヨナラ賞を受賞した。
2018年も指名打者か左の代打で出場していたが、外崎修汰が離脱した後は5番で先発出場を重ねた。
2019年は8月11日のロッテ戦で通算100本塁打を記録したが、1814試合と史上2番目に遅い達成だった。8月31日のソフトバンク戦では通算安打を1807安打とし、石毛博典が所持していた球団記録を更新した。123試合の出場で打率.252、7本塁打、52打点だった。
2020年は150km/hを超える速い球に対して対策を立て、西武打線が前年と比べて軒並み成績を下げていく中、6月と7月の月間打率は3割と打撃好調を維持。10月下旬からは4番に定着した。111試合の出場で打率.272、自己最多タイの12本塁打、67打点を記録し、通算2000本安打まで残り74本とした。12月13日に行われた契約更改では3年契約を結んだ。12月16日には指名打者部門でベストナインを受賞したことが発表されたが、2011年以来9年ぶりのことだった。
2021年6月12日の中日戦で通算2000試合出場を本拠地メットライフドームで達成し、「メットライフドームのファンの前で節目の記録を迎えたことを嬉しく思う」とコメントした。9月4日の東北楽天ゴールデンイーグルス戦では西武の生え抜き選手史上初の通算2000本安打を達成した。
2022年6月28日の北海道日本ハムファイターズ戦で同一球場(西武ドーム)での1000本安打を達成。89試合の出場で打率.264、3本塁打、29打点で、この年は守備機会はなかった。
2023年は指名打者か代打のみで出場。4月23日のオリックス戦で通算1000四球を達成した。前半戦は結果を残せなかったが、後半戦から復調。77試合の出場で打率.217、7本塁打、19打点だった。
2024年は春先は不振で二軍調整となったが、一軍に復帰してからは復調。6月4日のヤクルト戦で通算400二塁打を達成した。8月31日の日本ハム戦で代打でホームランを記録し、中村剛也と共に同一球団の20年連続本塁打コンビとなった。60試合の出場で打率.226、1本塁打、12打点だった。
球団 | レス | No | プレイヤー |
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西武 | 応援歌のピコカキコ一覧#1011 | 12068 |
年 度 |
球 団 |
試 合 |
打 席 |
打 数 |
得 点 |
安 打 |
二 塁 打 |
三 塁 打 |
本 塁 打 |
打 点 |
盗 塁 |
犠 打 |
犠 飛 |
四 球 |
死 球 |
三 振 |
併 殺 打 |
打 率 |
出 塁 率 |
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2004年 | 西武 | 1 | 3 | 3 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | .333 | .333 |
2005年 | 84 | 450 | 403 | 45 | 85 | 11 | 2 | 10 | 28 | 1 | 2 | 1 | 24 | 3 | 59 | 4 | .297 | .357 | |
2006年 | 63 | 164 | 142 | 18 | 38 | 8 | 1 | 2 | 22 | 3 | 4 | 0 | 16 | 2 | 32 | 2 | .268 | .350 | |
2007年 | 112 | 362 | 302 | 39 | 84 | 18 | 2 | 5 | 29 | 8 | 9 | 1 | 45 | 5 | 53 | 8 | .278 | .380 | |
2008年 | 138 | 612 | 527 | 76 | 167 | 31 | 3 | 11 | 72 | 17 | 22 | 8 | 49 | 6 | 61 | 8 | .317 | .376 | |
2009年 | 140 | 643 | 569 | 78 | 152 | 24 | 6 | 12 | 57 | 18 | 8 | 3 | 53 | 10 | 106 | 9 | .267 | .339 | |
2010年 | 144 | 660 | 554 | 77 | 172 | 35 | 2 | 4 | 74 | 14 | 18 | 3 | 80 | 5 | 69 | 7 | .310 | .400 | |
2011年 | 144 | 653 | 557 | 87 | 171 | 30 | 2 | 3 | 60 | 6 | 9 | 6 | 73 | 8 | 90 | 17 | .307 | .391 | |
2012年 | 103 | 467 | 394 | 57 | 114 | 17 | 1 | 2 | 33 | 3 | 12 | 3 | 52 | 6 | 62 | 4 | .289 | .378 | |
2013年 | 144 | 637 | 527 | 77 | 147 | 29 | 3 | 12 | 73 | 6 | 1 | 4 | 99 | 6 | 96 | 8 | .279 | .396 | |
2014年 | 144 | 642 | 532 | 64 | 153 | 34 | 4 | 3 | 61 | 3 | 2 | 9 | 96 | 3 | 100 | 9 | .288 | .394 | |
2015年 | 142 | 622 | 533 | 66 | 143 | 25 | 0 | 10 | 42 | 3 | 8 | 4 | 72 | 5 | 88 | 15 | .268 | .358 | |
2016年 | 133 | 569 | 477 | 52 | 133 | 30 | 2 | 3 | 41 | 0 | 0 | 3 | 83 | 6 | 87 | 9 | .279 | .390 | |
2017年 | 116 | 374 | 333 | 28 | 84 | 13 | 0 | 9 | 46 | 0 | 4 | 7 | 27 | 3 | 64 | 10 | .252 | .308 | |
2018年 | 114 | 363 | 305 | 32 | 78 | 18 | 2 | 8 | 52 | 1 | 0 | 3 | 52 | 3 | 78 | 5 | .256 | .366 | |
2019年 | 123 | 466 | 409 | 35 | 103 | 21 | 0 | 7 | 54 | 0 | 3 | 3 | 48 | 3 | 100 | 13 | .252 | .333 | |
2020年 | 111 | 428 | 372 | 37 | 101 | 22 | 0 | 12 | 67 | 0 | 0 | 2 | 53 | 1 | 77 | 10 | .272 | .362 | |
2021年 | 117 | 446 | 387 | 33 | 97 | 15 | 0 | 4 | 43 | 1 | 0 | 7 | 49 | 3 | 58 | 11 | .251 | .334 | |
2022年 | 89 | 267 | 239 | 20 | 63 | 14 | 0 | 3 | 29 | 0 | 0 | 4 | 23 | 1 | 57 | 9 | .264 | .326 | |
2023年 | 77 | 191 | 157 | 17 | 34 | 4 | 0 | 7 | 19 | 1 | 0 | 2 | 31 | 1 | 32 | 7 | .217 | .346 | |
2024年 | 60 | 154 | 124 | 8 | 28 | 7 | 1 | 1 | 12 | 0 | 0 | 2 | 26 | 2 | 23 | 1 | .226 | .364 | |
NPB:21年 | 2301 | 9039 | 7729 | 946 | 2148 | 406 | 31 | 128 | 914 | 85 | 102 | 75 | 1051 | 82 | 1393 | 166 | .278 | .367 |
機構 | 守備位置 | 試合 | 刺殺 | 補殺 | 失策 | 併殺 | 守備率 |
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NPB | 外野手 | 1561 | 2870 | 59 | 20 | 6 | .993 |
タイトル | ||
---|---|---|
最多安打 | 1回 | 2008年 |
表彰 | ||
ベストナイン | 4回 | 2008年、2010年、2011年、2020年 |
ゴールデングラブ賞 | 1回 | 2010年 |
月間MVP | 1回 | 2013年4月 |
JA全農Go・Go賞 | 1回 | 2008年 |
スピードアップ賞 | 2回 | 2013年、2014年 |
ゴールデンスピリット賞 | 1回 | 2017年 |
オールスターゲーム敢闘選手賞 | 1回 | 2016年第1戦 |
その他 | ||
オールスターゲーム選出 | 1回 | 2016年 |
初出場 | 2004年9月24日 | 対大阪近鉄バファローズ27回戦 | 大阪ドーム |
---|---|---|---|
初安打 | 対大阪近鉄バファローズ27回戦 小池秀郎から |
||
初打点 | 2005年4月12日 | 対北海道日本ハムファイターズ5回戦 江尻慎太郎から |
インボイスSEIBUドーム |
初本塁打 | 2005年4月13日 | 対北海道日本ハムファイターズ6回戦 鎌倉健から |
|
初盗塁 | 2005年5月21日 | 対横浜ベイスターズ2回戦 土肥義弘、相川亮二から |
横浜スタジアム |
1000本安打 | 2013年4月16日 | 対オリックス・バファローズ4回戦 東野峻から |
西武ドーム |
1000試合出場 | 2013年7月2日 | 対オリックス・バファローズ10回戦 | 京セラドーム大阪 |
1500本安打 | 2016年6月19日 | 対東京ヤクルトスワローズ3回戦 秋吉亮から |
明治神宮球場 |
1500試合出場 | 2017年4月7日 | 対福岡ソフトバンクホークス2回戦 | メットライフドーム |
100本塁打 | 2019年8月11日 | 対千葉ロッテマリーンズ19回戦 松永昂大から |
ZOZOマリンスタジアム |
2000試合出場 | 2021年6月12日 | 対中日ドラゴンズ2回戦 | メットライフドーム |
2000本安打 | 2021年9月4日 | 対東北楽天ゴールデンイーグルス17回戦 牧田和久から |
楽天生命パーク宮城 |
1000四球 | 2023年4月23日 | 対オリックス・バファローズ6回戦 山下舜平大から |
京セラドーム大阪 |
400二塁打 | 2024年6月4日 | 対東京ヤクルトスワローズ1回戦 吉村貢司郎から |
明治神宮野球場 |
掲示板
60 ななしのよっしん
2022/07/27(水) 20:29:13 ID: AqplDeQEIQ
栗山が突出して優秀なのは選球眼だね
和田や小笠原といった歴史的な強打者を超えるBB%+を記録してるのは特筆に値する
あと打者としてキャリアハイだったのはほぼ間違いなく2011だろうね
歴史的打低でありながらこの年の中島中村が100打点を記録できたのは4割近い出塁率を記録した栗山のおかげ
61 ななしのよっしん
2023/04/23(日) 23:29:43 ID: SK347mjirt
通算1000四球達成。史上最小本塁打数且つ最少敬遠数での達成となった。
恐らく純粋な選球眼という面では鳥谷と並び歴代レベルなのではないか。
62 ななしのよっしん
2024/09/01(日) 00:41:19 ID: a0joPNfyeV
20年連続ホームラン。41になる年まで頑張っているベテランを今結果を出せていない若手は見習うべき。
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最終更新:2025/01/09(木) 08:00
最終更新:2025/01/09(木) 08:00
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