色々な人に聞きたいのですが、人生で読んだ小説の中で面白いでは無く、貴方の好みで五指に入る作品とその簡単な理由を教えてください。可能であれば年代もお願いします。私は19です。 ・ぼくらの七日間戦争 初めて読んだ小説が同著の太平洋戦争でその次に七日間戦争を読み、小説の面白さを知りました。一番好きなのは、天野がラジオ前の滑舌の体操で「豚が豚を打ったら…」っていう台詞。語感とアホらしさがいい味してますよね…少し大人になって読んでみると、大人からみた学生運動がどう見えるか…?というのも感じれて楽しい。好きです。 ・砂漠 同じく小学生の時に読み、ただひたすらに登場人物達と、あっという間に過ぎ去っていく時間の輝かしさにやられました。中学は英治達のような冒険があり、大学は北村達のような生活に憧れながら現実を噛み締めています。1番好きな小説です。ひたすらに美しくて輝いていて…年に1回は読んでしまう。 ・空の境界 厨二病の極点のような小説。ミステリとしてもアクションとしても純愛としてもこの上ないぐらい素晴らしい。良い時期に読んで頭を焼かれましたね…それだけではなく、最近再読して思い当たったのは、当作のアンチヒーローである荒耶宗蓮を主軸にこの作品を考えてみる時、昨今の自己啓発の潮流に対する批判を読み取る事が出来て、著者の一種の先見の明じみている視野の広さ新しさにも圧倒されます。 ・人間失格 自己陶酔による前後不覚でただひたすらに酔って落ちていく心地よさみたいなものがあって好きです。自己啓発の自分の中に真実がある!と信じて疑わない姿勢と、ただひたすらに自己の中に何か意味を見出そうとしたり理論立てようとして行き詰まるといった点で周りが見えていないのは同じですが、前者はただ機械なだけで面白味はありませんが、後者は人間らしくて悪くないなぁと思います。これらを踏まえての当作のオチには本当に痺れました。 ・仮面の告白 人間失格と同時期に読んで作者の思想の違いみたいなものが色々と感じれて楽しかったです。この作品の次に書いた、潮騒で主人公が「考えることの危険性を知っているから考えるのをやめた」といった内容の記述がありますが、人間失格にも仮面の告白にも効いていて楽しい。学校の体育の授業や、明朝の駅の描写の言葉の美しさは特に記憶に残っています。 簡単な説明を。とか言っておきながら、たらたらと長くなってしまいました。読み辛いかもしれませんが…… 皆さんが好き勝手に書いた理由を読みたいので宜しければぜひお願いします。

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ThanksImg質問者からのお礼コメント

1番詳しく書いてくださったアンサーをBAにさせていただきます。他の皆さんの挙げてくれた本もとりあえず手に取ってみようと思います。ありがとうございました!

お礼日時:10/11 13:33

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