中学の教師の多くは地元の国立大学の教育学部などの教員養成系学部を卒業されています。そして、大抵の方が小学校教諭の免許を持ち、実際に小学校で教えた経験を持つ人も多くいます。
それに対して、高校の教師はそれぞれの教科の専門職として、教員養成系ではなく、純粋に、数学教師は理学部、国語教師は文学部などを出ていて、中高の免許は持つが小学校の免許は大抵の人は持っていない現実があります。当然のことですが、小学校教師の経験がある方は極わずかでしょう。
また、中学校教諭は義務教育ですので、様々な子供を、小学校同様に生活指導していかなければなりません。小中の連携もあるので、小学校教諭に近い感じの対応になります。
それに対して、高校の教師は、ある程度選抜された生徒の対応をすることになります。生徒自身も大人になってきているので、大人としての対応をしなければなりません。生活指導というよりは生徒指導という感じで対応することになります。
中高の教員の志望者の違いというと、動機はそれぞれ違うものと思いますが、高校の方が専門の教科指導を中心に教師になることを考えているのではないかと感じられます。中学の場合は小学校教諭のように「子供が好きだから」というような側面を持つ場合も多いでしょう。
そのため、先に述べたように、出身学部が専門学部になり、教育学部になることは少ないのです。