「飄々とした人」という言い回しに含まれている「飄々」とは、そもそもどのような意味なのでしょうか?
まずは、「飄々」の意味を確認し、「飄々とした人」がどのような人を指すのか、定義について考えていきたいと思います。
「飄々」という言葉について調べてみると、「weblio辞書」には、「性格・態度が世俗を超越していて,とらえどころがないさま。(※1)」と掲載されていました。
また、人の性格や特徴を表現する意味以外にも、「風に吹かれてひるがえるさま。(※1)」 「ぶらぶらとあてどもなくさまようさま。(※1)」といった意味が掲載されており、全体的に自由奔放なイメージを受ける言葉だと言えそうです。
ですから、「飄々とした人」という言い回しは、つかみどころがない人を指していると言え、広義では自由奔放な人など含まれると考えられます。
どのような人のことを「飄々とした人」と言うのでしょうか?続いては、飄々とした人の特徴や言動をご紹介していきます。飄々とした人は、そもそも自分の発言や行動が飄々としているかなど気にしていない可能性もありますが、以下のような言動を取ったり、特徴があったりする場合は、飄々とした個性の持ち主である可能性が考えられます。
1.飄々とした人の特徴:「自分」を持っている
「飄々とした人」というと、「つかみどころがない」と表現されることも多いと思います。
「つかみどころがない」という表現からは、あちこちフラフラしているような、頼りなさや信頼できなさそうな雰囲気を感じる方もいらっしゃるかもしれませんね。
しかし、飄々とした人というのは、意外にも自分の軸となる部分をしっかり持っている場合が多いそうです。自分の基準や価値観をしっかり定めているので、他人の基準や価値観に回されにくく、自分の意見や意志は最後まで貫き通す強さを兼ね備えています。
2.飄々とした人の特徴:視野が広い
飄々としている人の中には、視野が広い方も多いと言われています。飄々としている人は、「自分」を持ってはいても、それを他人に押し付けようとはしません。他人の意見や要望を受け入れる寛大さも備えており、相手の良さや相手の意見のメリットなどを見つけることができる広い視野も持っています。
また、あくまでも自分の意見などは貫きつつも、いろいろな意見や方法、アイディアに触れる姿勢を見せる方も多く、思考が柔軟な方が多いとも考えられます。
3.飄々とした人の特徴:孤独を恐れていない
飄々とした人は、進んで孤立するようなことはしませんが、孤立や孤独を恐れているわけでもないようです。「自分」を持っていてメンタル的に強い人が多い為、もし孤立してしまったとしても、それはそれでその状況を有効に使える、器用な一面も持ち合わせていると言われています。
また、時には自分の意見や希望を貫く為に、あえて1人で行動したり、1人になろうとすることもあるでしょう。周囲から嫌われて孤立するのではなく、所謂「一匹狼」のような性質を備えている方も、多いと言われています。
4.飄々とした人の特徴:物事にこだわらない
物事への執着やこだわりがあまりない点もまた、飄々とした人の特徴の1つだそうです。自分の意見や主張はしっかり持っていますが、基本的に飄々とした人は、物事や人に対して、こだわりや執着をあまり持ちません。友人関係などは、狭く深く築くよりも、広く浅く築くタイプが多いと考えられます。
ですから、人によっては淡泊だと思われたり、冷たいと感じられるケースも。飄々とした性格をどのように受け取るかは、人それぞれなので、時には上記のように思われてしまうのも、仕方がないことかもしれません。