もしもアメリカが死刑廃止国になったなら。 「先進国で死刑を廃止しないのは日本とアメリカだけ」 そう、日本が死刑を正当化できるのはアメリカのおかげ、という側面もある。 アメリカが死刑廃止国になってしまったらどうなるかしらね。 死刑を廃止する州は着実に増えている。 そんな風潮下で、連邦最高裁判所が死刑を違憲と判断すれば、アメリカは死刑廃止国になる。 それは大いにありえる可能性だ。 そのとき「先進国で死刑を廃止しないのは日本だけ」というレッテルに国民世論は耐えられるだろうか。 死刑廃止諸国からの「残るは日本だけ」という外圧も高まるに違いない。 もちろん、日本では議論が巻き起こるだろう。 テレビでもワイドショーでも連日取り上げられる。 NHKスペシャルでやる。クローズアップ現代も特集を組む。 abemaやyoutubeでも議論が盛り上げるだろう。 これまでの死刑存廃論の蓄積があるから、ネタは尽きない。(冤罪とか) もちろん、知恵袋も大盛況w そこではじめて国民は、死刑制度について考えることになる。 そこではじめて国民は、死刑制度に潜む問題点に気づくことになる。 「日本で死刑廃止なんてありえない。世論は8割以上が死刑に賛成してる」<知恵袋存置派 世論調査をよく読むべし。 「終身刑が導入されたら死刑を廃止してもよいか」の設問では、 存置派-51.5% 廃止派-37.7% 「状況が変われば将来的に死刑を廃止してもよいか」の設問を考慮に入れれば、 存置派-46.1% 廃止派-42.2% 「状況が変われば」とは「アメリカが死刑廃止国になったなら」なども含まれるだろう。 その差わずか4%。十分逆転可能な数字。 しかも、これは「大半の日本人が死刑について考えてない今の状況下」での数値だ。 もし「アメリカが死刑を廃止し、議論が巻き起こり、国民が死刑について知るようになる」という状況下なら、どうなるだろう。 おそらく、数字は逆転、するんじゃないかな。 アメリカが死刑廃止国になったなら、日本政府はどのように振舞うのだろ。 死刑はしにくくなるよね。先進国すべてから非難されることを恐れて。 そういったところ、政治家はヘタレだから、死刑執行停止状態になるんじゃなかろか。 休眠状態の超党派・死刑廃止議員連盟も、さすがに動き出すだろう。 国会でうやむやになった、終身刑導入法案、いや、死刑廃止も取り入れて提出される。 かくして、国民世論の結果、日本で死刑は廃止される。 日本が死刑を廃止するシナリオとしては、十分にありえる、と思う。 そのとき知恵袋で私は書くよ。 「だから言ったでしょ、(ノ≧ڡ≦)てへぺろ」 このシナリオの可能性はどのくらいあるだろう?