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1. 中共による台湾制圧の可能性 1949年に国共内戦で敗れた国民党(蒋介石軍)が台湾に撤退せずに大陸で崩壊していたなら、台湾には中華民国政府が存在せず、中国共産党軍が海を渡って直接台湾を制圧した可能性は高いと考えられます。 ただし、当時の人民解放軍の海軍力は非常に脆弱で、大規模な上陸作戦を実行する力はありませんでした。そのため「台湾を落とすには時間がかかった」あるいは「すぐには不可能だった」という見方もあります。 2. アメリカの関与 1949年当時、米国は蒋介石の台湾退却を積極的に助けたわけではありません。しかし朝鮮戦争(1950年)勃発後、台湾を共産圏に取られるのを防ぐため、米第七艦隊を台湾海峡に派遣し、台湾を事実上守りました。 もし蒋介石が台湾にいなかった場合、アメリカが「台湾を独立した政権として守る」動機は弱まり、台湾は中国共産党に取り込まれていた可能性が高いと考えられます。 3. 台湾人社会の動向 戦前は日本統治下にあった台湾では、中国本土からの国民党政権に必ずしも好意的ではなく、1947年の二・二八事件など国民党と現地社会の対立もありました。もし共産党が進攻していた場合、現地住民の一部は国民党より共産党を歓迎した可能性も指摘されています。ただし、ソ連型の強権的体制が導入されれば、大陸同様に社会改造や粛清が行われていたと考えられます。
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蒋介石が台湾に逃げても、現在、公的には、台湾は中華人民共和国の領土です。 蒋介石が台湾に逃げなかったら、台湾は中華人民共和国が実効支配していたことでしょう。 カイロ宣言などで、台湾については、日本が負けた時点で中国に返すことを要求されてましたし、1945年11月に日本は台湾を中華民国に返還していますから、それ以降、何があっても、台湾が日本の支配下になることはありません。 それ以降の台湾は、中華民国か中華人民共和国のものです。 国民党は大陸で滅亡し蒋介石が台湾に逃げられらなかった場合は、アメリカも蒋介石が逃げない台湾を擁護する必要性を感じないでしょうし、当然台湾は中華人民共和国の支配下になりました。 台湾の人々は、国共内戦で勝った共産党に抵抗しないでしょうし(蒋介石はすでに二・二八事件で台湾の人々を弾圧をしており、一般の台湾人は蒋介石が嫌いだったことと思われます。)、海軍は必要ありません。 中国から台湾まで行ける普通の船があれば、OKでした(中華民国が1945年11月に台湾に上陸したのと同じ状況です。)。