2009・5・10(日)二期会ゴールデンコンサート 彌勒忠史×アントネッロ
津田ホール
今日の主役は、カウンターテナーの彌勒忠史。
彼の面白い演出(「ダイドーとイニーアス」と「タンクレディとクロリンダの戦い」)を、横須賀芸術劇場で先日観せてもらったばかりである。本も出している多才な人だ。
16~17世紀イタリアの歌曲集、というのが今日のプログラム。彼の多彩で表情豊かな表現力が聴き手を愉しませてくれる。
声にも劇的な力があるが、これに艶やかさと、一種の優しさが加味されれば理想的ではなかろうか。もっとも、トーク部分(これもなかなか面白い)で彼が語っていた「男の恋の悩み」を、今回はドラマティックに表現することが狙いだったのかもしれないから、イージーにあれこれ注文をつけることは慎みたい。
協演のアントネッロ――濱田芳通、西山まりえ、石川かおり――は、今日はゲスト格だったせいか、いつもより少し温和し気味。ヴォーカルを支える石川のヴィオラ・ダ・ガンバの控え目な美しい音色が印象的だった。
最後の「船上の宴会」では、彌勒が乗客の声をさまざまな音色で歌う。「全員が歌う」個所で、あるいは西山がチェンバロを弾きながらヴォーカルで特別参加するのかと期待したが――残念ながらそれは無し。しかしその代わり、そこで濱田のリコーダーが、あたかも実際に重唱となったように思わせる雄弁な音色を響かせて行ったのには、なるほどと感心させられた(一部思い違いがあるかもしれないが、感心したのは事実である)。
今日の主役は、カウンターテナーの彌勒忠史。
彼の面白い演出(「ダイドーとイニーアス」と「タンクレディとクロリンダの戦い」)を、横須賀芸術劇場で先日観せてもらったばかりである。本も出している多才な人だ。
16~17世紀イタリアの歌曲集、というのが今日のプログラム。彼の多彩で表情豊かな表現力が聴き手を愉しませてくれる。
声にも劇的な力があるが、これに艶やかさと、一種の優しさが加味されれば理想的ではなかろうか。もっとも、トーク部分(これもなかなか面白い)で彼が語っていた「男の恋の悩み」を、今回はドラマティックに表現することが狙いだったのかもしれないから、イージーにあれこれ注文をつけることは慎みたい。
協演のアントネッロ――濱田芳通、西山まりえ、石川かおり――は、今日はゲスト格だったせいか、いつもより少し温和し気味。ヴォーカルを支える石川のヴィオラ・ダ・ガンバの控え目な美しい音色が印象的だった。
最後の「船上の宴会」では、彌勒が乗客の声をさまざまな音色で歌う。「全員が歌う」個所で、あるいは西山がチェンバロを弾きながらヴォーカルで特別参加するのかと期待したが――残念ながらそれは無し。しかしその代わり、そこで濱田のリコーダーが、あたかも実際に重唱となったように思わせる雄弁な音色を響かせて行ったのには、なるほどと感心させられた(一部思い違いがあるかもしれないが、感心したのは事実である)。
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