2021・11・25(木)ポール・メイエとカルテット・アマービレ
東京オペラシティ コンサートホール 1時30分
クラリネットのポール・メイエと、日本のカルテット・アマービレ(2016年ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏曲部門第3位)とが協演、モーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を演奏した。
昨夜の「マイスタージンガー」の音楽が未だ耳にも心にも残っている中に響いて来たこの2曲のクラリネット五重奏曲の、また何と清澄で爽快で、幸福感に満ちていること。身も心も洗われるような、とはこういうものを謂うのであろう。
カルテット・アマービレの弦も極めて美しく、モーツァルトでは柔らかい羽毛のように響いていた音色が、ブラームスでは一転して引き締まった、しかし陰翳のある音色に変わる鮮やかさ。そしてポール・メイエの、澄み切ってしかも温かい、夢幻的に拡がって行くようなクラリネット。
2曲とも至福の演奏だったが、特にブラームスの第2楽章での幻想的な情感(終結個所の素晴らしさ!)と転調の呼吸の美しさは圧巻であった。
カルテット・アマービレは3人が女性で、モーツァルトでは純白の衣装で演奏していたのが、休憩後のブラームスでは黒い衣装に身を包んで登場して来た。作品の性格の違い、演奏の表情の違いを視覚的にも表現するこのステージ演出にも、何か妙に感心した次第。
クラリネットのポール・メイエと、日本のカルテット・アマービレ(2016年ミュンヘン国際音楽コンクール弦楽四重奏曲部門第3位)とが協演、モーツァルトとブラームスの「クラリネット五重奏曲」を演奏した。
昨夜の「マイスタージンガー」の音楽が未だ耳にも心にも残っている中に響いて来たこの2曲のクラリネット五重奏曲の、また何と清澄で爽快で、幸福感に満ちていること。身も心も洗われるような、とはこういうものを謂うのであろう。
カルテット・アマービレの弦も極めて美しく、モーツァルトでは柔らかい羽毛のように響いていた音色が、ブラームスでは一転して引き締まった、しかし陰翳のある音色に変わる鮮やかさ。そしてポール・メイエの、澄み切ってしかも温かい、夢幻的に拡がって行くようなクラリネット。
2曲とも至福の演奏だったが、特にブラームスの第2楽章での幻想的な情感(終結個所の素晴らしさ!)と転調の呼吸の美しさは圧巻であった。
カルテット・アマービレは3人が女性で、モーツァルトでは純白の衣装で演奏していたのが、休憩後のブラームスでは黒い衣装に身を包んで登場して来た。作品の性格の違い、演奏の表情の違いを視覚的にも表現するこのステージ演出にも、何か妙に感心した次第。
コメント
ポール.メイエさん
11月24日、大阪のザ.シンフォニーホールで、ポール.メイエさんの指揮で東京佼成ウインドオーケストラさんの公演を拝聴しました。指揮者としても、クラリネット奏者としても、素晴らしかったです。澄みきった音色!品格ある芸術に癒されました!
富山県入善町でポール・メイエとカルテット・アマービレ
11月25日に入善コスモホールで聴いてきました。
新潟県境近くの小さな町の、古くて小さなホールです。良い音楽家を低廉な料金で聴かせてくれますが、この顔合わせでこのプログラムは誠に贅沢。演奏は素晴らしい限りでした。3人の女性奏者の、前半での白いステージ衣装は目映く、後半の黒い衣装はシック。曲の性格を際立たせる心憎い演出です。そして、ポール・メイエのクラリネットの上手い事!リードしながらも全体を支え、弦楽器奏者達とのバランス感覚が絶妙!後半になると皆、段々と熱気を帯びてきて、こちら迄ガンガンと伝わってきました。終演後は、聴衆全員が熱く惜しみ無い拍手で、演奏者全員を称えていました。
新潟県境近くの小さな町の、古くて小さなホールです。良い音楽家を低廉な料金で聴かせてくれますが、この顔合わせでこのプログラムは誠に贅沢。演奏は素晴らしい限りでした。3人の女性奏者の、前半での白いステージ衣装は目映く、後半の黒い衣装はシック。曲の性格を際立たせる心憎い演出です。そして、ポール・メイエのクラリネットの上手い事!リードしながらも全体を支え、弦楽器奏者達とのバランス感覚が絶妙!後半になると皆、段々と熱気を帯びてきて、こちら迄ガンガンと伝わってきました。終演後は、聴衆全員が熱く惜しみ無い拍手で、演奏者全員を称えていました。