2018・8・2(木)中嶋彰子&小菅優「女と男の愛の生涯」
ヤマハホール 7時
「中嶋彰子プロデュース 女と男の愛と生涯 ~小菅優と共に~」というのが演奏会の正式タイトル。「女と男の移ろいゆく恋、変わらない愛」(中嶋彰子のメッセージ)をテーマとしたプログラムである。
小菅が弾くシューマンの「アラベスク」で始まり、次に中嶋と小菅によるシューマンの「女の愛と生涯」が続く。休憩後はベートーヴェンで、小菅の「ピアノ・ソナタ《テレーゼ》」、中嶋と小菅の「アデライーデ」、小菅の「エリーゼのために」、2人による「遥かなる恋人に」と続く。アンコールは何故か突然シューベルトの「野ばら」になった。
ツワモノ同士の協演だから、演奏の濃密さは言うまでもない。
中でも今夜、私が最も楽しんだのは、ベートーヴェンの歌曲集だった。特に「遥かなる恋人に」は、男声歌手が歌うと━━まあ人にもよるけれども━━いかにもベートーヴェンらしい生真面目さと武骨さが目立ってしまい、あまり面白くない曲に感じられるのだが、今夜の中嶋彰子の歌唱で再現されたこの曲は、思いがけず優しくあたたかく、情熱に満ちて、まさに「愛の歌」としての性格を備えていたのであった。
もともとオペラでもニュアンスの細かい、性格的な表現に富む歌い方をする彼女なので、歌曲の分野でも、もっといろいろ聴いてみたい気がする。
「中嶋彰子プロデュース 女と男の愛と生涯 ~小菅優と共に~」というのが演奏会の正式タイトル。「女と男の移ろいゆく恋、変わらない愛」(中嶋彰子のメッセージ)をテーマとしたプログラムである。
小菅が弾くシューマンの「アラベスク」で始まり、次に中嶋と小菅によるシューマンの「女の愛と生涯」が続く。休憩後はベートーヴェンで、小菅の「ピアノ・ソナタ《テレーゼ》」、中嶋と小菅の「アデライーデ」、小菅の「エリーゼのために」、2人による「遥かなる恋人に」と続く。アンコールは何故か突然シューベルトの「野ばら」になった。
ツワモノ同士の協演だから、演奏の濃密さは言うまでもない。
中でも今夜、私が最も楽しんだのは、ベートーヴェンの歌曲集だった。特に「遥かなる恋人に」は、男声歌手が歌うと━━まあ人にもよるけれども━━いかにもベートーヴェンらしい生真面目さと武骨さが目立ってしまい、あまり面白くない曲に感じられるのだが、今夜の中嶋彰子の歌唱で再現されたこの曲は、思いがけず優しくあたたかく、情熱に満ちて、まさに「愛の歌」としての性格を備えていたのであった。
もともとオペラでもニュアンスの細かい、性格的な表現に富む歌い方をする彼女なので、歌曲の分野でも、もっといろいろ聴いてみたい気がする。
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