2016・5・26(木)「矢田部道一の世界を歌う」
シャンパーニュ 7時
青木小夜子さん━━といえば、FMを聴いていた方はご記憶だろう。かつて民放FMでネットされていた「FMバラエティ」という番組で、「こんばんは、こんばんは、もひとつおまけにこんばんは」(局によっては放送時間の関係で「こんにちは」とになる)という前枠で有名だったあの人である。
今は、シャンソンを歌って活躍中だ。私も当然、FM東京時代に一緒に仕事をしたことがある身だし、その彼女から「たまにはシャンソンのコンサートも如何」との案内があったので、新宿のシャンパーニュという店(昔、東京厚生年金会館ホールが在った場所の向かい側だ)へ出かけてみた。
40~50人ほどの客が入ると一杯になる店である。なかなか雰囲気がいい。女性客が圧倒的に多く、常連も多いらしい。
情報不足のため、行くまでは、てっきり青木小夜子さんのソロ・シャンソンコンサートだと思い込んでいた。実際は、そうではなかった。これはこの店のオーナーでもあった、歌手・訳詞家の故・矢田部道一を記念するコンサートで、彼女の他に小松崎豊、Mizuki、かこい絵里加━━といった歌手のみなさんが入れ替わり立ち代わり登場するというステージだったのである。見事な歌唱力の持主ばかりだった。
私も、こう見えても、50年近く前のFM東海(FM東京/東京FMの前身)在籍時代には、シャンソンの番組を制作させられたことだってある。だが、今は全くの門外漢だ。もっともらしいことなど、言えるわけはない。
とはいえ、歌を聴いていると、昔の思い出があとからあとから甦る。その中に没頭して、何かこの上なく気持が良くなったことは確かであった。
歌の中に、知り合いの客を即興でネタに織り込み、客席との温かい交流を生むというのは、クラシックのコンサートではまずあり得ない手法で、こういう場所にこの30年以上というもの、全然来ていなかった私などには、すこぶる新鮮に思える。私も思いがけず2回ばかりネタにされて、驚いたり、照れたりしたが、━━時間があったら、これからももっとこの種のライヴを見学してみたいところである。
青木小夜子さん━━といえば、FMを聴いていた方はご記憶だろう。かつて民放FMでネットされていた「FMバラエティ」という番組で、「こんばんは、こんばんは、もひとつおまけにこんばんは」(局によっては放送時間の関係で「こんにちは」とになる)という前枠で有名だったあの人である。
今は、シャンソンを歌って活躍中だ。私も当然、FM東京時代に一緒に仕事をしたことがある身だし、その彼女から「たまにはシャンソンのコンサートも如何」との案内があったので、新宿のシャンパーニュという店(昔、東京厚生年金会館ホールが在った場所の向かい側だ)へ出かけてみた。
40~50人ほどの客が入ると一杯になる店である。なかなか雰囲気がいい。女性客が圧倒的に多く、常連も多いらしい。
情報不足のため、行くまでは、てっきり青木小夜子さんのソロ・シャンソンコンサートだと思い込んでいた。実際は、そうではなかった。これはこの店のオーナーでもあった、歌手・訳詞家の故・矢田部道一を記念するコンサートで、彼女の他に小松崎豊、Mizuki、かこい絵里加━━といった歌手のみなさんが入れ替わり立ち代わり登場するというステージだったのである。見事な歌唱力の持主ばかりだった。
私も、こう見えても、50年近く前のFM東海(FM東京/東京FMの前身)在籍時代には、シャンソンの番組を制作させられたことだってある。だが、今は全くの門外漢だ。もっともらしいことなど、言えるわけはない。
とはいえ、歌を聴いていると、昔の思い出があとからあとから甦る。その中に没頭して、何かこの上なく気持が良くなったことは確かであった。
歌の中に、知り合いの客を即興でネタに織り込み、客席との温かい交流を生むというのは、クラシックのコンサートではまずあり得ない手法で、こういう場所にこの30年以上というもの、全然来ていなかった私などには、すこぶる新鮮に思える。私も思いがけず2回ばかりネタにされて、驚いたり、照れたりしたが、━━時間があったら、これからももっとこの種のライヴを見学してみたいところである。
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FMラジオの時代
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放送局時代のお話がときどき出てきますが、興味深く読んでいます。と言いますのは、私も前の世紀にはもっぱらFMを通じて音楽を聴いてきたからです。レコードは高いし、コンサートホールも今ほど多くなかったし、多くの人がそうだったのではないでしょうか。その頃は局側がクラシック番組を減らすと抗議の投書が新聞に載ったりしていたと記憶しています。音楽の受容の仕方がここ数十年で非常に変化しています。放送局時代の経験を本にまとめられるご予定はおありですか。回顧録としてだけでなく、文化史としてもおもしろいと思います。そういう本が出ましたら、ぜひ読みたいと思います。