2016・4・13(水)東京・春・音楽祭 コニエチュニーのリサイタル
東京文化会館小ホール 7時
「東京春祭 歌曲シリーズ」の一環で、今回の「ニーベルングの指環」でアルベリヒを歌っている性格派バス・バリトン、トマシュ・コニエチュニー(ポーランド出身)のリサイタル。レフ・ナピェラワ(同)のピアノとの協演である。
プログラムは、前半がラフマニノフの作品で、「ロマンス」集から10曲と、オペラ「アレコ」から「カヴァティーナ」。後半ではR・シュトラウスの歌曲12曲と、「ダナエの愛」から「マヤの物語」が歌われたが、最後には突然ワーグナーの「さまよえるオランダ人」から「オランダ人のモノローグ」が置かれるという選曲だ。そしてアンコールにも、何とワーグナーの「ヴァルキューレ」からの「ヴォータンの告別」が出た。
どちらかというと粗削りな歌い方で、高音域など強引に片づけるところもあるのだが、とにかく悪役を演じては当代指折りの人だから、ドラマティックな気魄には事欠かない。結局、歌曲よりもやはり、オペラの曲の方に彼の真骨頂が顕われていたのではないか。
それにしても、彼のような馬力のある歌手にとっては、このホールは小さすぎ、そしてよく響きすぎた・・・・声がビンビン響いて木魂して、細部の明晰さを失わせるきらいもあった。
「東京春祭 歌曲シリーズ」の一環で、今回の「ニーベルングの指環」でアルベリヒを歌っている性格派バス・バリトン、トマシュ・コニエチュニー(ポーランド出身)のリサイタル。レフ・ナピェラワ(同)のピアノとの協演である。
プログラムは、前半がラフマニノフの作品で、「ロマンス」集から10曲と、オペラ「アレコ」から「カヴァティーナ」。後半ではR・シュトラウスの歌曲12曲と、「ダナエの愛」から「マヤの物語」が歌われたが、最後には突然ワーグナーの「さまよえるオランダ人」から「オランダ人のモノローグ」が置かれるという選曲だ。そしてアンコールにも、何とワーグナーの「ヴァルキューレ」からの「ヴォータンの告別」が出た。
どちらかというと粗削りな歌い方で、高音域など強引に片づけるところもあるのだが、とにかく悪役を演じては当代指折りの人だから、ドラマティックな気魄には事欠かない。結局、歌曲よりもやはり、オペラの曲の方に彼の真骨頂が顕われていたのではないか。
それにしても、彼のような馬力のある歌手にとっては、このホールは小さすぎ、そしてよく響きすぎた・・・・声がビンビン響いて木魂して、細部の明晰さを失わせるきらいもあった。
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1曲目から飛び出してきたパワープレイにより、舞台上の彼と客席の私とでは「歌曲」の定義が随分と異なっているらしいとすぐに気付いたものの、頭を切り替えるまでにかなりの努力を要しました。この公演の購入動機はジークフリートでのアルベリヒでしたが、オペラ≠歌曲を見抜けなかった自分のミス。まだまだ修行が足りないと反省中。