2012・2・27(月)「4大ピアノ・トリオを聴く」第1夜
紀尾井ホール 7時
「4大って?」などと揚げ足を取る野暮は止めにして、とにかく「4大」を2回に分けて演奏するこのシリーズ。
第1回には、ベートーヴェンの「三重奏曲第7番変ロ長調 大公」とメンデルスゾーンの「三重奏曲第1番ニ短調」が組まれた。
演奏は、フォルテピアノがクリスティーネ・ショルンスハイム、ヴァイオリンが佐藤俊介、チェロが鈴木秀美。
楽器は、フォルテピアノがヨハン・ゲオルク・グレーバー製作(1820年頃)、ヴァイオリンがオーギュスト・ベルナルデル(1846年)、チェロがバルト・フィッサー(1759年のガダニーニをモデルとするズトフェン、1998年)とクレジットされている。
ブランドで褒めるわけではないけれど、どの楽器の音も、本当に、こよなく美しい。
フォルテピアノは位置の所為か、1階席で聴くと少し遠くて小さいようにも感じられたが、上階席で聴けばまた違うバランスで聞こえたかもしれない。いずれにせよ明晰にして玲瓏たる音色だ。
それら楽器の音色の良さと相まって、演奏者のショルンスハイム(プログラム掲載の写真とは随分違いますね)が実に不思議な滋味を湛えた音楽をつくる人だし、佐藤俊介は爽やかで瑞々しい演奏を、鈴木秀美は人間味あふれる温かい演奏を聴かせてくれる人だし、――まさにこれは至福のひととき、と言っていいコンサートであった。
特にメンデルスゾーン! 第2楽章での、フォルテピアノの呼びかけに2本の弦が艶やかに答えるロマンティックな優美さは絶品。また第3楽章での妖精の躍動のような色気に富んだ軽快さも素晴らしい。ピリオド楽器ならではの魅力だ。
なお、あとの「2大」は、3月12日、ドヴォルジャークの「ドゥムキー」とチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」。その日は佐藤俊介、堤剛、河村尚子が出る。
「4大って?」などと揚げ足を取る野暮は止めにして、とにかく「4大」を2回に分けて演奏するこのシリーズ。
第1回には、ベートーヴェンの「三重奏曲第7番変ロ長調 大公」とメンデルスゾーンの「三重奏曲第1番ニ短調」が組まれた。
演奏は、フォルテピアノがクリスティーネ・ショルンスハイム、ヴァイオリンが佐藤俊介、チェロが鈴木秀美。
楽器は、フォルテピアノがヨハン・ゲオルク・グレーバー製作(1820年頃)、ヴァイオリンがオーギュスト・ベルナルデル(1846年)、チェロがバルト・フィッサー(1759年のガダニーニをモデルとするズトフェン、1998年)とクレジットされている。
ブランドで褒めるわけではないけれど、どの楽器の音も、本当に、こよなく美しい。
フォルテピアノは位置の所為か、1階席で聴くと少し遠くて小さいようにも感じられたが、上階席で聴けばまた違うバランスで聞こえたかもしれない。いずれにせよ明晰にして玲瓏たる音色だ。
それら楽器の音色の良さと相まって、演奏者のショルンスハイム(プログラム掲載の写真とは随分違いますね)が実に不思議な滋味を湛えた音楽をつくる人だし、佐藤俊介は爽やかで瑞々しい演奏を、鈴木秀美は人間味あふれる温かい演奏を聴かせてくれる人だし、――まさにこれは至福のひととき、と言っていいコンサートであった。
特にメンデルスゾーン! 第2楽章での、フォルテピアノの呼びかけに2本の弦が艶やかに答えるロマンティックな優美さは絶品。また第3楽章での妖精の躍動のような色気に富んだ軽快さも素晴らしい。ピリオド楽器ならではの魅力だ。
なお、あとの「2大」は、3月12日、ドヴォルジャークの「ドゥムキー」とチャイコフスキーの「偉大な芸術家の思い出に」。その日は佐藤俊介、堤剛、河村尚子が出る。
コメント
「大公」第一楽章最初の部分のピアノの晴れやかで優しげな感じ、第三楽章の美しさにはうっとりしてしまいました。(このとき、どこからか鼾が聞こえてきて、カルテットになってしまったのがとても残念!)メンデルスゾーンも憂いと情熱に満ちて良かったです。三人とも音色がすばらしく、調和が見事で本当に良い演奏会でした。
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