2012・2・15(水)オスモ・ヴァンスカ指揮読売日本交響楽団
サントリーホール 7時
最初にグリーグの「ペール・ギュント」から8曲(第1組曲と第2組曲を、順序を変えて組み合わせたもの)。これはこれですこぶる味のある、しかも正面切った立派な演奏だった。
だが最大の聴きものは、やはりカレヴィ・アホ作曲の「クラリネット協奏曲」(日本初演)だ。2006年ロンドン初演時に指揮したヴァンスカと、その時にソロを吹いたマルティン・フロストの協演だから、演奏の呼吸は既に充分であろう。
とにかく激烈で目も眩むような作品である。変幻自在、縦横無尽、どこまでが楽譜通りで、どこまでが即興なのかと疑ってしまうくらい、目まぐるしく多彩な表情にあふれた協奏曲だ。躍動的に身体を動かしつつ吹くフロストの超絶技巧も物凄く、聴き手を息詰まるような緊張感に巻き込む。これに応酬するヴァンスカと読響の演奏もなかなかのものだった。
これを聴くのは私は初めてだったが、もう一度じっくり研究してみたい作品である。
アンコールで演奏されたのは、トラディショナルな曲をフロスト自ら編曲した「クレズマー舞曲」とかいうものだそうだが、これまた華麗で鮮やかな、愉しい演奏であった。
咳がまだ治まっていない。2階最後部の席で聴いていたが、周囲のお客さんの迷惑になるといけないので、後半のシベリウスの「第2交響曲」は、残念だったが席をはずすことにした。
最初にグリーグの「ペール・ギュント」から8曲(第1組曲と第2組曲を、順序を変えて組み合わせたもの)。これはこれですこぶる味のある、しかも正面切った立派な演奏だった。
だが最大の聴きものは、やはりカレヴィ・アホ作曲の「クラリネット協奏曲」(日本初演)だ。2006年ロンドン初演時に指揮したヴァンスカと、その時にソロを吹いたマルティン・フロストの協演だから、演奏の呼吸は既に充分であろう。
とにかく激烈で目も眩むような作品である。変幻自在、縦横無尽、どこまでが楽譜通りで、どこまでが即興なのかと疑ってしまうくらい、目まぐるしく多彩な表情にあふれた協奏曲だ。躍動的に身体を動かしつつ吹くフロストの超絶技巧も物凄く、聴き手を息詰まるような緊張感に巻き込む。これに応酬するヴァンスカと読響の演奏もなかなかのものだった。
これを聴くのは私は初めてだったが、もう一度じっくり研究してみたい作品である。
アンコールで演奏されたのは、トラディショナルな曲をフロスト自ら編曲した「クレズマー舞曲」とかいうものだそうだが、これまた華麗で鮮やかな、愉しい演奏であった。
咳がまだ治まっていない。2階最後部の席で聴いていたが、周囲のお客さんの迷惑になるといけないので、後半のシベリウスの「第2交響曲」は、残念だったが席をはずすことにした。
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気管支を悪くしたときほど、インフルエンザにかかってしまいます。
この2月、寒い時期、家に居るご年配の人(75歳以上)は、風邪を引いてないように見えます。首にタオルかマフラーしています。1ヶ月近く、買い物か病院通いのみ。
ところが、確実に足腰が弱ってしまっています。クラシックのお客さんを取り込むには、なによりも、ご年配のお客様をどう、取り込むかに尽きる昨今、1月・2月は、わかりやすい選曲が何よりです。わかりやすければ、出かけます。知らない・わかりにくい曲は、
「そんな難しい曲好きなの?」になってしまい、出かけるのがとても億劫になります。
そんな、僕も喘息もちだから、痰もきれないし気管支がよくないのでむせて咳をしたくないから、あまり行きません。最近、咳払いしているお客様、少ないのは出たくないお客様が来てないから。
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この日の選曲は、わかりやすいものが半分以上の時間を占めるだろうから、出かけました。
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某放送オーケストラは、行く気がしませんでした。
インフルエンザの流行っている時期に判らない・知らない作品を持ってこられても、体調の良くない・自分の体調をかばっている人の立場をわかってないからです。
聴きに行く年配層と企画側の意図の乖離が、今年ほど激しいこと、今までなかったです。
行きたいものが、ない。。。。。。40代のじぶんでも、体調が少々悪くても。と言う魅力。
昔はあった。
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芸術一般、この時期(寒い冬ほど)に知らない・判らない・難しい作品を聴く・観る体力・気力・労力は、はっきり言って、ないです。よほど、体調がよいか、貪欲な生きていく活力があれば別。
頭で考えた企画の割合を減らしてくれるなら、人が戻ってくるでしょう。けど大衆迎合じゃない。