2024-12

2012・2・5(日)ナントのラ・フォル・ジュルネ(15) ファイナル・コンサート

   オーディトリウム・プーシキン  7時

 慣例の、フィナーレを飾るコンサート。
 例年なら何人・何組かのアーティストが登場する華やかなガラになることが多いが、今年はアナトリー・グリンデンコが指揮するモスクワ大司教座合唱団と、ドミトリー・リスが指揮するウラル・フィル&ウラル交響合唱団、それにボリス・ベレゾフスキーが登場するに留まった。あまり変わり映えがしない。
 同時刻には他のホールでも、もちろんそれぞれコンサートが行なわれている。

 プログラムの前半はモスクワ大司教座合唱団で、プログラムには典礼歌やラフマニノフの作品等3曲を歌うと書かれていたが、2曲しか歌わず引き上げた。こんな残響のほとんどない大きな会場では、如何に12人のツワモノといえど、残念ながらその真価を発揮できまい。

 後半には、ボロディンの「イーゴリ公」から「ポロヴェッツ人の踊りと合唱」、チャイコフスキーの「雪娘」からの「道化師の踊り」、それにベレゾフスキーが入ってチャイコフスキーの「ピアノ協奏曲第1番」(また!)が演奏された。
 最初の2曲はすこぶる威勢のいい演奏で、会場は沸く。協奏曲は、このコンビとしてはやっと雑なところがない「ちゃんとした」演奏になった。一番きちんとした演奏になったのは、アンコールとして演奏したコーダ部分であったろう。

 8時15分終演。フェスティバルも終わりに近づいている。広場ではもう片づけが始まり、テーブルを囲んで打ち上げに入っているどこかのスタッフもいる。「祭りのあと」に特有の、ちょっと感傷的な、索漠たる光景である。

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