2024-12

2012・2・4(土)ナントのラ・フォル・ジュルネ(6) モスクワ大司教座合唱団

    サル・パステルナーク  9時15分

 アナトリー・グリンデンコが指揮するモスクワ大司教座合唱団を聴く。
 昨日のコンサートは満席で聴けなかったので、今日の朝早いコンサートなら入れるだろうと目星をつけて駆けつけた。

 これはマルタンのイチオシの合唱団の一つで、ロシア正教の正統派合唱団というふれこみである。こんな朝早くから声が出るのかと心配したが、さすがの底力、いかにもロシア人といった面魂の12人の男たちが響かせる豪壮な声は圧倒的な迫力だ。
 プログラムは、16~18世紀のロシア正教典礼の合唱曲に、ラフマニノフ、ボルトニャンスキー、チャイコフスキーの合唱曲、それにロシアの「ポピュラーな歌の数々」。

 ロシア特有の迫力ある発声、大地から湧き出るような低音。野性的な祈りの合唱が、強靭な力感で聴き手を引き込んでしまう。このような強烈な個性を備えた音楽や演奏には、聴き手を鼓舞する魔術的な力があるのだと改めて痛感する。最後はスタンディング・オヴェーションも出る。こちらの眠気も疲れも吹き飛んだ。

コメント

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック

https://concertdiary.blog.fc2.com/tb.php/1289-af2cdbd6
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

«  | HOME |  »

























Since Sep.13.2007
今日までの訪問者数

ブログ内検索

最近の記事

Category

プロフィール

リンク

News   

・雑誌「モーストリー・クラシック」に「東条碩夫の音楽巡礼記」
連載中