2024-12

2012・2・3(金)ナントのラ・フォル・ジュルネ(1)
ヤーン=エイク・トゥルヴェ指揮ヴォックス・クラマンティス

     サル・ゴーゴリ  午前10時45分

 パリ経由で昨夜ナントに着く。雪はないが、かなりの冷えである。

 恒例の「ラ・フォル・ジュルネ」、本拠地ナントでの開催。水曜日から始まっているので、音楽祭としては「第3日」になる。
 今年は、ロシアがテーマだ。タイトルが「Le Sacre Russe」だから、「ロシアの祭典」とでも言ったらいいのか? 

 ここCITE INTERNATIONAL DES CONGRESSの各ホールには、今回のロシア特集に応じてプーシキン、ドストエフスキー、トルストイ、パステルナーク、ゴーゴリ、チェーホフ、ツルゲーネフ、ゴーリキー、チェーホフ、マヤコフスキー、といったようにロシアの作家の名前が付せられている。その他、「グランドホール・ディアギレフ」という番外編のような名称のホールもある。
 最も大きい1900人収容のホールが「プーシキン」だ。「トルストイ」は、意外にも「ドストエフスキー」(800席)に次ぐ450席のホールに付せられていた。

 「サル・ゴーゴリ」は200席、本来は会議室であろう。ここで聴いたヴォックス・クラマンティスは、音楽祭の総帥ルネ・マルタンのイチオシのコーラスの一つである由。男8人、女8人の編成で、プログラムはシリウス・クリーク(1889~1962)による典礼音楽と、アルヴォ・ペルト(1935~)の「カノン・ポカヤネン」という組み合わせ。

 清澄な声の響きが流石に素晴らしい。時差ボケによる睡眠不足も吹き飛ばされるような美しさである。もし大聖堂のような大伽藍で、長い残響を伴った拡がりのあるアコースティックで聴いたなら、さらに魅力的になるだろう。まあ、作品のうちの、ある側面だけを味わうという意味では悪くないけれども。

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