シャザム!〜神々の怒り〜(デヴィッド・F・サンドバーグ)

 悪くなかったですよ。というか率直に面白かった。特撮というかSFXにわくわくしていた頃の80年代娯楽大作のテイストもあってよかったですね。何というか、近年の「何か素晴らしいこと言ってやろう」という大喜利大会みたいになっているヒーロー映画へのアンチテーゼというか、こうあるべきだったはずの「スーパーマン」というか。

 正直、前作のような人間ドラマとしての奥行きとか味わいには乏しいけれど、変にそこを追求してないのも潔い。個人的には黒人の妹のキャラクターに象徴されている気がする、なんでもない兄弟のやり取りの微笑ましさみたいなところにこのシリーズの良さが端的に表れているように思います。よかったです。これで打ち止めなのはちょっと残念かなあ。

☆☆☆☆