2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

ドッジボール(ローソン・マーシャル・サーバー)

ここ最近のコメディでは一番面白かった。最高。 まず尺が短い(1時間半)というのがいい。構成に全く無駄がなく、観終わった後、映画と一緒に全力疾走したような爽快感がある。なんでもないようで良く練られた脚本は賞賛されるべき。 あとリミッターを切っ…

0:34 レイジ34フン(クリストファー・スミス)

ロンドンの地下には地下鉄廃駅がそのまま埋もれてるって話、知ってる?という思いつきだけで撮られたと思しき映画。 アクション映画なんかでも同じなんだけど、登場人物の間抜けな行動が許せない。例えば「古代の秘宝が隠された秘密の部屋」でよく分からない…

東京物語(奥田英朗) 

中学からちょっと背伸び気分で「ビッグコミック・スピリッツ」を読み始めた。そこに掲載されているのは「平成の歩き方」であったり「いまどきのこども」「同級生」で、ホイチョイの「東京いい店やれる店」の広告だった。作中のセリフで登場する「ブラック・…

ヴィタール(塚本晋也)

俺の好きだった塚本映画復活。 前作の「六月の蛇」は世間的な評価とは逆にピンとこなくて、その前の「バレット・バレエ」もまるで?だったから、今回もちょっと期待できないかなと思っていたんだけど、良かった。「演劇的なセリフまわし」というのは、舞台系…

reckless engineers(epic45)

音響系ロックバンドのファーストアルバム。注文して3ヶ月、やっと届いたんですが・・・ セカンドアルバムの「Against the pull of autumn」がかなり良かったので、遡って聞いてみました。・・・正直、あまりの変化のなさに肩透かし。 ただ「Against〜」には…

パッチギ(井筒和幸)

ちょっと井筒監督をなめてた。フィルモグラフィ上の角川映画とか奥山映画での「えぇ?」って言いたくなる出来の悪い印象が強くってね・・・ いろんなところで言及されてる様に、役者の魅力の引き出しかたが上手い。全てのキャラが立ってる!とくに女の子の撮…

ただいまを言う相手もいない

今帰宅(AM3:30)。今日は久しぶりに飲み倒した。(量は飲めないので正確には「倒して」ないけども。)1次会、2次会、3次会と飲み屋・カフェをはしごして、さあ帰るかと思ったら、連れの女性陣が「海が見たい」と突然いうので(この時点で既にAM…

恩返し

職場の後輩が旅行から帰ってきて、旅行先の名物「川くだり」の「船頭さんの編み笠」という嫌がらせみたいなスーベニールをくれた。 どうにも処分に困るブツなので「これさぁ、帰り道のお地蔵さんにあげたら『彼女なしでは年越しも切なかろう』って、女の子を…

サイドウェイ(アレクサンダー・ペイン) 

大根の煮付けが美味しく感じられるようになったように、映画の嗜好も年をとると変化するようで。昔はただタルいだけに感じられたロードムービーも面白くなってきた。 小説家を志しながら中学の英語教師として糊口をしのいでいるマイルス。彼は人はいいが、ワ…

本日の追伸

MDって意外と洗っても大丈夫なんだね。よかったよかった。

サザエくん

今日とんでもない目に会った。 天気予報が晴れだったので釣りに行ったら、ターゲットではない「外道」だけど良型のカワハギ(30cm)が釣れた。僕は外道でも美味しければ全てOKの「晩御飯主義者」なのでウキウキして今日は刺身!と夕方頃に離れ磯からの…

A&R(ビル・フラナガン)

業界内幕ものが大好物の僕にはストライクど真ん中だった。 A&R(アーティスト・アンド・レパートリー)というのは新人アーティストを発掘するスカウトのこと。弱小レコード会社のA&R部門で働く主人公ジムが、大手会社にヘッドハントされたことから始ま…

ブラザーズ・グリム(テリー・ギリアム)

なんて普通なんだ!という驚き。「ドン・キホーテを殺した男」が空中分解した反動はかくも大きかったのかと。 ジョナサン・プライスは「ブラジル」でこそ自由を夢見る青年という役柄だったけど、「バロン」からこちらすっかり体制側の人だなあとか、モニカ・…

言霊

先日社内対抗のミニサッカー大会が開催された。その時、友人の家族が応援に来ていたのだけど、そこの子供が緑の大柄ボーダーを着ているのを見て後輩のNくん曰く「セルティックの選手みたいだねえ」。 それだけにとどまらず、Nくんは誰かが魅せるプレーをす…

現実/SF

NHKスペシャル「サイボーグ技術が人類を変える」を見た。 人間の脳を直接電気的に刺激し情報を送り込むことで聴覚、視覚の障害を再生するという技術がある程度達成されている。また脳からの情報を読み取ることで腕や足などの代替機器を動かすこともできるよ…

Big Band Bossa Nova(Quincy Jones)

基本の復習シリーズ。ジャズ温故知新2。 クインシー・ジョーンズは、僕にとってはまず何よりプロデュースワークの人(S・ワンダー、M・ジャクソン等々)というイメージだったので、ちゃんと個人名義のアルバムを聞くのはこれが初めて。 最近では「オース…

闇の展覧会 敵(V・A:カービー・マッコーリー編)

昨日「震える血」の感想でも書きましたけれども、アンソロジーを読む楽しみのひとつはジャンルを越境するようなクロスオーバー的な作品(SFでいうところのスリップストリームみたいなもの)に出会えるということがあります。むしろ「好みを拡張していきた…