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自宅療養、こんな時には気をつけろ!

2022年01月31日

あいかわらず、スッキリしない天気が続きます。病院の医師の詰所(医局)からも、最近は乗鞍岳が見えません。
先週末から、新型コロナで当院に入院される方の殆どが、老人施設からの入院となってしまいました。もともと、重い持病のある方が多いので、できることも限られてますし、予後も良いとはお世辞にも言えません。
で、コロナ陽性者のCTを読影してて、気づいたのですが、以前と比べて、高齢者でも肺炎をきたす人が、明らかに減りました。ところが、画像的にウイルス性の肺炎が目立たないのに、呼吸状態が少し悪い方も散見されます。
当院の受け入れ患者が、かなり高齢化してきてますし、ホテル療養も満員のようですので、自宅療養をされてる方も一定数いると思います。
保健所から、酸素飽和度計が貸し出されているとは思いますが、意外と上がったり下がったりするものです。基本的に、安静で上向きで休んでる時に測ってみてください。また、熱が上がると酸素飽和度は下がります。酸素飽和度はあくまで目安です。多少数値が下がっても、あまり息苦しく感じないこともあると思います。
酸素化の目安に、一分間の呼吸回数があります。これは、時計があれば誰でも自分で測れます。成人の場合、安静時の1分間の呼吸回数が20回/分以上あると、無意識に呼吸苦を感じていると思われます。
この呼吸回数が20回を超えているのに、酸素飽和度がやや低め(95%以下)の場合、病状の進行の恐れがあります。
また、通常発熱は3,4日で治りますが、5日以上38度台の発熱が続く場合は、肺炎が始まってる可能性があると言えます。保健所のスタッフに、医師の診察を要求してください。  
Posted by ChestSurgeon  at 21:44 │Comments(2) │新型コロナ