宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

麻生暴言、英国BBCが「それでも日本の人気政治家」と皮肉

2008年08月05日 20時55分07秒 | その他
 英国国営放送で、全世界に24時間英語ニュースを発信している「BBC」がクリス・ホッグ(Chris Hogg)東京特派員の自社原稿で「日本の国会議員が“ナチ”失言」と伝えました。「失言」と断定しています。

 ナチスドイツをフランスから追い出した1944年の「ノルマンディー上陸作戦」は、米英の連合国によるまさに“史上最大の作戦”でしたが、必ずしも圧勝ではなく、多くの犠牲を払いました。

 BBCというのは、以前から日本に厳しい報道姿勢が目に付きます。やはり日英同盟を結ばされた上に、日本に勝手に破棄され、日独伊三国同盟へと突き進んだ過去の経緯がいまだに影響している感じがします。


[BBCのインターネット版]
http://news.bbc.co.uk/2/hi/asia-pacific/7542279.stm

 BBCは「日本の次期首相と予想されている人物が野党第一党に対して明らかにナチスと関係があるかのような発言をし、怒らせた」と書き出しています。これまでの報道で最も厳しい口調です。

 BBCは7年前に麻生さんが、
 Japan should become the kind of country where "rich Jews" would want to live.
 (日本は金持ちのユダヤ人が住みたいと思うような類の国にならなければならない)

 より最近には、

 He made jokes about people with Alzheimer's disease.
 (国民をアルツハイマー病に例えるジョークを飛ばした)」との失言を例示。

 そのうえで、
 But he is also one of Japan's most popular politicians.
 (それなのに、麻生氏はいまだに日本の人気政治家の一人だ)

 と遠回しな表現ながら、日本人の民度の低さを痛切に批判しています。

 「BBC」や「タイムズ(The Times)」にしろ、英国マスコミは日本に対していつも辛辣なのですが、今回はかなり厳しい内容です。

 このほか、MSNインドネシアがAFP電を掲載するなど、麻生暴言は世界を駆けめぐっています。

↓ブログランキングの順位が上がります!ボチッとお願いします。 
    
パソコン1台につき1日1クリックで集計されます。
tag Nobuyuki Miyazaki kokkai-blog DPJ LDP Japan Politics,Election


[ナチスによる毒ガス攻撃に備えるロンドン市民=NHK「映像の世紀」第5集]


[欧州におけるナチス被害のイメージの一例。ナチス軍がパリを支配していた当時にナチス兵と交際していたフランス人女性たちの末路。怒り狂った民衆に髪を刈られ、この後こめかみに拳銃を突きつけられ、引き金を引かれた。=NHK「映像の世紀」第5集]

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 麻生暴言、世界を駆けめぐる... | トップ | 「民主党なんて(ナチスと)... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿