宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

アベノミクスで日経平均底抜け大暴落 「ユニクロ」11%下げる 長期金利上昇が冷や水

2013年05月30日 15時25分50秒 | 第23回参院選(2013年7月)二番底


 アベノミクスで大暴落。

 2013年5月30日(木)大引けの日経平均株価は1万3589円03銭で前日比737円43銭安。とくに安倍晋三首相の地元、山口県に本社がある「ユニクロ」は、3万3200円で、前日比11・11%の大暴落となりました。225銘柄の日経平均と違い、全銘柄のTOPIXは相対的に下げ幅は少なく、値がさ株を中心としたマネーゲームが続いていたことをうかがわせます。一方、長期金利は前日とほとんど変わらず(0・05ポイント低い、国債価格は高い)。この日の東証は出来高40億株、売買代金3・5兆円で、株を売ったマネーが国債を買うのが定石となっていますが、長期金利がほとんど変わらなかったことで、マネーの行方が不透明になっています。

 長期金利上昇が冷や水を浴びせて、日経平均先物の下落が現物株も下げた格好。完全にマネーゲームです。さらにこの半年の株価上昇局面でも売り買いが交錯しており、個別銘柄では、実業の中位株はあまり上げっていません。アベノミクス(アベノリスク)は参院選後に向けて、2番底、3番底、4番底、5番底の懸念が出てきました。

 「大暴落で大勢のアメリカ人は財産を失った。しかし社会的地位の高い人にとっては、財産よりも名誉を失ったことの方がはるかに痛手だったにちがいない。知性や先見性に対するかつての信頼が、一気に失われた。さらに不幸なことに、嘘つきだという烙印まで押されてしまったのである」(ジョン・K・ガルブレイス著、村井章子翻訳、『大暴落1929』の237ページから)。

 6年前の参院選では「最後のお一人まで年金をお支払いします」との公約を「嘘つき」と有権者から断じられた安倍首相。もちろん、後に長妻昭厚労相の手により、消えた年金は大部分が回復しました。

 6年たった安倍首相、菅義偉・内閣官房長官、甘利明経済再生相が「嘘つき」との烙印を押されないよう、百千万億倍もご用心あるべし。


[画像]6年前の参院選でぬけぬけと嘘をついた安倍首相(自民党総裁)、テレビ朝日ニュース映像から。


関連エントリー)◎安倍首相の公約は嘘と判明「すべての名寄せ不可能」厚労相


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