宮崎信行の国会傍聴記

　福田首相は１日、内閣改造・自民党役員人事に着手しました。

　第１次福田改造内閣はあす認証式を受け発足します。

　自民党新三役が総務会で了承されますが、

　幹事長には麻生太郎さん＝福岡８区、当選９回、為公会＝が就任することになりました。
　総務会長には笹川尭さん＝群馬２区、当選７回、平成研＝、政調会長には保利耕輔さん＝佐賀３区、当選１０回＝を起用します。

　麻生さんは国民的人気が高いので、劣勢の第４５回総選挙に向けて一気に巻き返しを図ります。古賀選対委員長との緊密な連携で、麻生さんが表、古賀さんが裏という「ハートのエース」トランプには民主党は要警戒です。

　保利政調会長は、郵政造反組であると同時に、公明党と仲が良いことで知られます。自分が出ていくタイプではなく、聞き役に徹するタイプ。消費税増税といった財源問題で自民党の路線対立を解消させるには最適な人選でしょう。

　笹川総務会長は、良くも悪くも「声が大きい」人ですから、自民党総務会が紛糾して、物事が決まらないということは、解散までにはない気配です。

　それぞれ６７歳、７２歳、７３歳のベテラン。
　麻生さんは吉田茂元首相の孫、麻生財閥総帥で自民党衆院議員だった麻生多賀吉さんの子です。

　保利さんは保利茂・衆院議長＆自民党幹事長の息子、保利さんは田中派の大幹部でした。

　笹川さんは自民党衆院議員だった笹川良一さん（日本財団創設者）の次男です。

　ベテラン＆毛並みの良い議員の三役起用は、自民党の友好政党、米共和党の"Grand Old Party"（古き良き党）という異名を思わせる布陣です。

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