宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

姫が帰ってきた! 次は姫の自民党退治だ

2008年08月30日 11時39分40秒 | 第170臨時会(2008年9月~12月)麻生兵糧攻め


 渡辺新党は私たちにとって、デモクラシー(民主主義)のレッスンだったのではないでしょうか。

 姫(姫井由美子さん)が帰ってきました。これにより、渡辺新党は4人となり、政党助成金がもらえなくなりました。政党ではないので、「渡辺新党」ではなく、「新政治団体・改革クラブ」となりましたが、油断大敵ですので、当ブログでは「渡辺新党」の表記を続けます。

 姫に対して批判がありますが、水に流してやってください。
 姫はけっして


 民主党を裏切ったのではありません。


 自民党に騙されたのです。 

 私も含めて国民は大小の差はありますが、自民党に騙されています。最高の情報は首相官邸をはじめとする政府&政権政党に集約するシステムになっているからです。
 政権準備政党である民主党の参院の一年生は、首相官邸の一万分の一の情報しか持っていませんよ。その中で、知名度の高い姫が狙われ、一晩“誘拐”されたのです。

 参政権とは、選挙で投票するだけではありません。投票した政治家を育てるというのも有権者の役目です。

 姫はなんといっても精神力が強い。これは武器です。
 姫は小柄ですが、人一倍頑張ります。政府・自民党が4月に衆院本会議で暴挙を働きました(参院を否決と見なし、衆院で3分2で再可決するという参院軽視ならぬ参院無視)。この暴挙に姫井さんは運動靴とタオルを持参して体を張りました。

 このように姫には力があります。菅さんも「活躍の機会を与えたい」というので、期待しましょう。

 ◇

 さて、私たち(国民)の力で、渡辺新党は5人の政党要件を失い、4人の「政治団体」となりました。税金から政党助成金を貪るという連中のたくらみは崩壊しました。
 この4人は、民主党党員資格停止(渡辺秀央さん、大江康弘さん)、新党日本の分党に失敗して無所属(荒井広幸さん)、民主党宮崎県連に無理難題を押しつけて離党して無所属(松下新平さん)というそれぞれの理由で現在も政党助成金は受け取っていません。

 松下新平さんは見ていても不憫に思えます。上杉光弘官房副長官・自治相を破って当選した実力者ですから、民主党への復党を認めてあげてもいいのではないでしょうか。
 荒井広幸さんは公選法上民主党に入れませんが、力のある人なので、民主党会派入りを認めてあげるといった広い度量があってもいいいのではないでしょうか。
 その一方で、 渡辺代表、大江国対委員長は万死に値します。引き続き、議員辞職を迫っていきましょう。

 ◇

 今回の騒動で、参院民主党の平田健二幹事長が「織り込み済み」と発言し、すばやく「渡辺新党」潰しに動かなかったことに疑問を感じます。“割れ窓”から第二、第三の離党者が出たら、どうするんでしょうか。ゼンセン同盟はのんびりした人が多いようですが、ビシッとしてください。“割れ窓”を放置してはいけません。

 ◇

 渡辺秀央代表は8月29日の記者会見で、「奈良で自民党幹事長就任前の麻生太郎さんと接触した」と明言しました。前日に麻生幹事長は渡辺新党について「1年後に振り返ればあのとき歴史が動いたということになるんじゃないかな」と発言しています。渡辺新党に対する麻生太郎さん、二階俊博さん、古賀誠さん、矢野哲朗さんらの裏工作について自民党は説明すべきです。

 ◇

 みなさん引き続き渡辺新党を潰しましょう。
 そして、渡辺代表の記者会見を聞いた私は、「渡辺新党を潰したあと、政権交代後には、自民党も潰さないといけない」と感じました。このような謀略を図る自民党が健全野党(政権準備政党)になるのはムリです。私はこの点で、一つの方向性を決断しないといけないと思っています。

おかげさまでベスト10を維持しています。
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姫井議員、一夜で離党撤回 「軽率な行動だった」(朝日新聞) - goo ニュース

 民主党に28日に離党届を出した姫井由美子参院議員が29日夕、党本部で記者会見し、離党届を撤回し、新党「改革クラブ」への参加を取りやめると表明した。新党の渡辺秀央代表ら4人は同日昼、記者会見で新党結成を正式表明したが、姫井氏が早々と離脱し新党は出ばなをくじかれた。
 姫井氏は離党撤回の理由を「今月に入って同僚議員から『参院改革を目的とした新会派をつくりたいから参加してほしい』との話があり、選択肢の一つと考えたが、その後新党結成が自民党による民主党切り崩しの受け皿だとわかった。軽率な行動だったと反省している」と説明した。
 会見には、姫井氏と会って慰留した菅直人代表代行、鳩山由紀夫幹事長、輿石東参院議員会長が同席した。菅氏は記者団に「彼女は孤立していた部分もあった。活動の場を与えていきたい」と語った。
 これにより、新党に参加する議員は4人になり、このままでは「所属する国会議員が5人以上いる」と規定される「政党要件」を満たさず、政党交付金を受けられない。

 4人は姫井氏から欠席の連絡がないまま記者会見に臨んだ。渡辺氏は記者団に欠席の理由を聞かれ、「信頼は揺らいでいない。何かの事故があったんだろう」と気遣った。

 その後、4人は姫井氏の会見を受け、都内で協議。大江康弘参院議員は「第2、第3段階で(参加する)と言って、少し遅れた人たちに『もう一度一緒にやっていけないか』ということも含めて(呼びかけを)やらないといけない」と「5人目」獲得に意欲をみせた。ただ、民主党のベテラン議員は「うちにも狙われてるやつがいるが、ちゃんと手を打った」と語った。


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