渡辺恒雄の後継者、宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

閣法はすべて衆議院通過、参議院でも全委員会で一般質疑、ハングパーラメントあす4日間会期延長へ

2024年12月19日 18時16分21秒 | 214臨時215特別216臨時石破熟議
[写真]福田達夫さん、ことし令和6年2024年8月、宮崎信行撮影。

 東京地検特捜部が、塩崎ビル、砂防会館に踏み込んでちょうど1年となります。

 閣法はすべて衆議院を通過しましたが、あすの本会議で森山幹事長の議長への提案で、4日間の会期延長となります。

●閣法すべて参送付
【衆議院本会議】
 人事院の意見にもとづく、「地方公務員育児休業法改正案」(216閣法6号)が全会一致で可決し、参議院に送付されました。施行日は「改正国家公務員育児休業法の施行日と同じ日」と書き込まれています。
 公共機関に対してガバメントクラウドを導入するよう検討する義務を盛り込んだ「情報通信技術を活用した行政の推進に関する法律を改正する法律案」(216閣法4号)が、令和(れいわ新選組)・共産・参政・保守が反対し、自民・公明・立憲(社民と共同会派)・維新・国民・有志の賛成多数で可決し、参に送られました。みんつくは衆に議席がありません。けさの官報で「教育無償化を実現する会」が政党要件を失ったことが大臣によって告示されました。事務局長だった前県議の松下政経塾員は維新で勤めているようです。デジタル庁をめぐって入居するビルを西武鉄道が外資に売却しました。

【参議院第1種常任委員会】
 珍しくすべて同日に開かれ、大臣所信に対する一般質疑がありました。

【参議院地方創生及びデジタル特別委員会】
 平将明大臣はNTTの「いわゆる麻布十番迎賓館」の5万円超接待、都連の裏金での説明も求められています。国民民主党は磯崎哲史さんが登場し、マイナ免許証のメリットが少ないと質問しました。前日報じられたホンダと日産自動車の統合ですが、日産労連の磯崎さんの先代は12年間ホンダ(池口修次さん)でした。磯崎さんの来夏3選出馬は自動車総連が既に決定。トヨタ単組が来春から春闘に復帰することも発表されました。3選は濃厚ですが、意見集約プロセスに変化がありそうです。

●参議院政治改革特別委員会、政治倫理審査会は開催されませんでした。

【衆議院地域・こども・デジタル特別委員会】
 「情報通信技術を活用した行政の推進等に関する法律の改正案」(216閣法4号)を可決すべきだと決めました。衆議院本館の第三委員室で開かれました。立憲の安藤じゅん子さんは「松戸市の新・千葉6区選出だ」と語りました。松戸市の人口は49・6万人で新・千葉6区だけとなりました。市議、県議と同じ選挙区として安藤さんが乱立を僅差でかわしてトップ当選しました。ところで、新・神奈川7区も「港北区だけ」となりましたが、こちらは35・2万人。一票の格差もやや変な気がします。長年、八戸市、杉並区、板橋区、尼崎市などは現職が連続当選しやすい土壌がありました。第50回衆院選では立憲民主党は千葉県内、神奈川県内のの区割り変更で鮮やかな選挙対策を見せました。

【衆議院総務委員会】
 「地方公務員育児休業法改正案」(216閣法6号)を可決すべきだと決めました。国家、国会職員はすでに成立していました。北海道1区で自治労の支持があつい道下大樹さんは消防職員の取得率がわずか16・4%だと問題視。自治行政局の部長や消防庁次長は、交代制の部隊編成と救急救命士の資格を持つ職員の少なさから取得しづらい傾向があるとし、消防職員の育児休暇は、「こども未来戦略」で数値目標があり、来年度50%をめざして消防本部に依頼して事例集も配布したと答弁。道下さんは「人員を削減しすぎたからだ」と語りました。

●憲法審は玉木氏外れる
【衆議院憲法審査会】
 「憲法及び憲法に密接した基本法制」の第1回で、「今後の憲法審査会の議論の進め方」となりました。橘幸信・衆議院法制局長が説明。枝野幸男会長がうながして、船田元会長代理は「自分の名前も経緯の中によく出てきた」と意欲を示しました。武正公一野党側筆頭幹事は「CM規制が先だ」としました。維新は馬場伸幸・前代表が続投し「中山方式は全会一致という意味ではない」と強調しました。国民民主党は、玉木雄一郎代表(役職停止)に代わり浅野哲さんが登場しました。玉木さんは不倫相手と認めた39歳・小泉みゆき氏が傍聴の常連で、赤嶺政賢・共産党会員に拍手する傍聴人をつまみ出すよう衛視にお願いするなどの行為があったとされ、幹事会での協議事項となったようです。

●政倫審連日開催
【衆議院政治倫理審査会】
 福田達夫、宮内秀樹、宮下一郎、梁和生各氏からの審査申し出により審査が行われました。清和政策研究会のパーティー券超過分キックバック不記載について。

【衆・環境委】【衆・安全保障委】大臣所信に対する一般質疑がありました。気候変動の基金、自衛官処遇改善が来年にかけて議題になります。
【衆・沖縄北方特別委】逢坂誠二特別委員長のもと大臣所信がありました。また、今後決議をする動きがあるようです。沖縄地方一括交付金年0・3兆円割れの案件でしょうか。
【衆・消費者問題特別委】大臣所信。
衆・情報監視審査会】
 前回、大臣からあいさつがありましたが、年に1回の政府報告を聞き、1時間半ほどの自由討議がありました。岡田克也新会員にとって2回目なので、まだ知らないかもしれませんが、情監審は、ネット中継・傍聴取材ができないばかりか、議事録も公開されません。だから、岡田さんが何を言ったかは、ここで報道しようがありません。その旨、岡田さんに申し上げます。特定秘密保護法にもとづく両院の情監審の歴史では、大野元裕・現埼玉県知事、藤本祐司・現東海大教授らが参で動議を連発したり、衆でおおつきくれは元フジテレビ記者が配属されたり、岡田さんと仲の良い記者が活躍してきた傾向があります。

●衆選挙制度動く
【衆・議院運営委】
 10増10減区割り法の附則の「次の国勢調査の結果(2026年2月下旬の官報)が出た直後の人口割・地域割の衆議院選挙制度見直し」の協議会が新設されました。逢沢一郎座長の協議会はことし1月に報告書を額賀福志郎議長に出していました。国立国会図書館は北欧の2つの国の憲法に「地域割り条項」があると報告しましたが、逢沢報告書から落ちています。また、この会合では、維新を代表した金村龍那議員が毎回「維新の党是だ」と公選法でなく憲法改正につなげて発言をするので他の会派の代表をうんざりさせた経緯があります。

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Ⓒ2024年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。

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