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不眠症は、加齢とともに増加する傾向にあり、高齢の方の約半数が、寝つきの悪さや途中で目が覚めてしま... 不眠症は、加齢とともに増加する傾向にあり、高齢の方の約半数が、寝つきの悪さや途中で目が覚めてしまうなど、不眠の症状を感じていると推定されています。また、65歳以上の6,899人を対象とした米国の調査によれば、不眠症の発生率は年間5%と報告されています。不眠を感じている高齢者の約半数は、持続的な不眠症に移行(慢性化)することが知られており、特にほかの病気を治療中の方や、気持ちが落ち込みやすい方、男性よりも女性の方が持続的な不眠症になりやすいと報告されています。 また、米国のほかの調査では、不眠症は、睡眠の維持に関するものが50~70%を占め、次いで睡眠に入りにくいなどが35~60%、ぐっすり眠れないが20~25%だと報告されています。不眠症の原因や、持続的な不眠への移行に関するプロセスは、「素因」「誘因」「増悪因」の3つに分けて考えると整理しやすいでしょう。 素因 病気にかかりやすい素質とい