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この夏、仕事の関係で戦争にかかわる大量の文献に目を通した。戦争とは昭和前期のいわゆる「十五年戦争... この夏、仕事の関係で戦争にかかわる大量の文献に目を通した。戦争とは昭和前期のいわゆる「十五年戦争」である。それらの文献はわたしの考え方、偏見、謬見に多かれ少なかれ変更を迫ることになった。よい機会を与えられたとおもう。ひとつ、つよく印象に残ったことを書いておきたい。大川周明が、自身所長を務める東亜経済調査局附属研究所、いわゆる「大川塾」*1の卒業生たちにむけておこなった訓辞である。東亜経済調査局は、もと満鉄の管轄下にあった調査機関で、のちに独立して附属研究所が設置された。大川周明は、旧制中学の卒業生を毎年二十名選抜して、二年間全寮制教育をおこない、仏印(ベトナム、ラオス、カンボジア)、インド、ビルマ等々へと送り出した。かれらは大川の唱える「大アジア主義」の実践部隊であったわけだが、大川は卒業式でこう述べたという。 「諸君の任務は、一面において各地の綿密なる調査研究を進めて日本の亜細亜経綸に寄
2010/08/17 リンク