本当に実現できる？2040年「原発2割」の高いハードル | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

本当に実現できる？2040年「原発2割」の高いハードル | 環境エネルギー最前線 | 川口雅浩 | 毎日新聞「経済プレミア」

原子力規制委員会が再稼働を認めない不許可処分とした日本原電の敦賀原発2号機。政府の「原発2割」の目...概要を表示 原子力規制委員会が再稼働を認めない不許可処分とした日本原電の敦賀原発2号機。政府の「原発2割」の目標は達成できるのか＝福井県敦賀市で2024年11月14日、本社ヘリから小関勉撮影 原発回帰のエネルギー基本計画を考える（2） 「原子力は2割と書かれている。原子力側の人間からみると非常に高い目標だが、まったく無理筋な数字ではない」。政府が2024年12月17日に公表した「エネルギー基本計画」の改定案では、40年度の「電源構成」の割合は原発が2割程度となった。原発2割の目標が「非常に高い」とは、どういうことなのか。 冒頭の発言は、改定案について議論する12月17日の総合資源エネルギー調査会（経済産業相の諮問機関）の基本政策分科会で、委員の黒崎健・京都大学複合原子力科学研究所所長が語った言葉だ。黒崎氏は原発推進の有識者だが、原発2割の目標は簡単には達成できないと考えているようだった。 国内の原発は