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赤ヘル打線「最後のピース」高橋慶彦が走りまくった、カープの1979年 足を武器にプロの世界を生き抜いた... 赤ヘル打線「最後のピース」高橋慶彦が走りまくった、カープの1979年 足を武器にプロの世界を生き抜いた男 176㎝と野球選手にしては小柄だった男は、足を武器にプロの世界を生き抜く覚悟を決める。そのスマートなルックスとは裏腹に、血の滲むような努力を重ね続けた末に、ついに開花のときを迎える。発売中の『週刊現代』が特集する。 警戒されている時こそ、走る 「俺だけじゃなしにね、福本豊(阪急)さんもそうだと思うんだけど、盗塁っていうのは、相手ベンチが『走るぞ、走るぞ』と警戒しているタイミングで決めてこそ、活きてくる。 自分が走りやすいカウントで好き勝手に走っても、あんまり意味がない。ずっとそう思いながら走っていたな」 還暦を過ぎてもなお若々しい顔立ちに、笑みを浮かべながら語るのは、高橋慶彦(62歳)だ。 17年のプロ野球人生で合計477盗塁を決めた、球史でも有数のスイッチヒッターにしてリードオフマン