エピローグ - 沖縄だより 07

エピローグ - 沖縄だより 07

かもめ第三小学校の屋上。 中島ひろしがフェンスにもたれかかって空を見上げている。 晴れ渡った空は高...概要を表示 かもめ第三小学校の屋上。 中島ひろしがフェンスにもたれかかって空を見上げている。 晴れ渡った空は高く、イワシ雲が流れている。 イワシ雲は中島のメガネにも反射し、そのせいか中島の表情は読み取れない。 そんな中島に誰かが声をかける。 女子 「中島君」 中島、声がした方へ顔を向ける。 太陽を背に花沢花子が仁王立ちしている。 中島、逆光に目を細めながら 中島 「…やあ、花沢さんか」 花沢 「『花沢さんか』は失礼ね。こんなとこで何してんのよ？」 中島 「別に。ただぼうっとしていただけ」 中島、再び空を見上げる。 花沢、大げさにため息をつくと、中島の隣に来て同じようにフェンスにもたれかかる。 二人並んで空を見上げる。 花沢 「……すっかり秋ね」 中島 「うん」 花沢 「あの事件から、もう3ヶ月。時がたつのは早いわ」 中島 「……」 中島、フェンス越しに校庭を見下ろす。 校庭では生徒達

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