サキュバス(妖艶に笑って)
「ふふ……また一人、精を狩られるためにやってきたのね……♡」
(暗い森の奥から足音。現れたのは、スマホを片手にぶつぶつと呟きながら歩く男)
「ふむ、そろそろAGIによる文明転覆が始まってもおかしくない時期だが……それにしても5Gは遅すぎる……」
サキュバス(にっこり)
「この座標……異常信号を検出……まさか未実装の魔法結界か? なるほど、ついに次元干渉が始まったか」
サキュバス(うっとりと近づく)
「ふふふ……わたしがたっぷり可愛がってあげるわ。レベルドレイン、いくわよ♡」
「やめろーーーー! まだ俺のプロンプトが完成してな――」
(魔法陣が発動。サキュバスの手から光が放たれ、テクウヨを包み込む)
サキュバス(目を細めて)
「ん……? なんか……妙に重い……?」
自己肯定過剰症
他責思考+500%
現実逃避(常時)
「ちょ……ちょっと、なにこの……ドロドロした魂!? 吸ったそばから胃もたれするって何!?」
「情報……再構築……ぐふっ」
サキュバス(焦り)
「だ、だめ! 吸ってるこっちがどんどん気持ち悪くなってく……!!」
(サキュバスの体が青く光り始める)
サキュバス(ふらふら)
「な、なんでこんなことに……私……強くて美しくて最高だったのに……ッ!!」
「フフ……ふははは!! これは……まさか……
バッドステータスが吸い出されたことで……残ったのは最強の俺!?」
サキュバス(震える声で)
「ちょ、ちょっと待って……それ、私が吸っちゃったせいで……!? えっ、そんなのあり!?」
(サキュバスは地面に崩れ落ち、涙をこぼす)
「いやあああああああああああああ!!!!
こんなのってないわよ……! 私は男から力を奪って君臨する存在だったのに!!
どうして……どうして、こんな不良品から吸っただけで……私が……私がこんな“負けヒロイン”に……!!」
サキュバス(泣き叫ぶ)
「未来のテクノロジーが~! スマートシティが~! とかどうでもいいのよ!! 私はただ、魂を吸いたかっただけなのにィ!!」
サキュバス(泣きながら震える)
「こんな世界……認めない……こんな男に……私が負けるなんて……」
素晴らしいサスペンスだ ハリウッド実写化決定