■年単位で遅延が発生しているプロジェクトにおけるPDCAサイクル

P（Plan）

• プロジェクトのゴールとマイルストンが達成不可能な時期に設定されている
• 現実的なスケジュールを提案するとゴールやマイルストンの時期と合わないため却下される
• 現実的なスケジュールの論理的妥当性を説明すると黙殺される
• ゴールやマイルストンの時期に合うよう非現実的なスケジュールの提案を強いられるので、仕方なく提案する

D（Delay）

• 着手後2週間程度でスケジュールからの遅延が起こり始める
• リソースの追加投入を要請するも、他メンバーが多忙すぎるため要請自体が有耶無耶になる
• リスケジュールが追い付かなくなり、スケジュール監視自体が有耶無耶にな
• スケジュールに盛り込んでいない不測の事態が頻発し、更にToDoが追加され、スケジュールが遅延する

C（Chaos）

• スケジュールから大幅に遅延し、もはや誰も元のスケジュールを気にしなくなる
• 作業メンバー間だけで共有されるToDoやガントチャートが乱立、横行する
• 関係者全員が、ゴールやマイルストンの達成が物理的に不可能であることを認知しているにもかかわらず、誰も発言しようとしなくなる
• プロマネが「とにかくスケジュールは絶対遵守せよ」と精神論を唱える

A（Apologize）

• ステークホルダーから経営陣に対し、スケジュール遅延に関する怒られが発生する。ステークホルダーからの信頼が低下する。
• 経営陣からプロジェクトメンバーに対し、スケジュール遅延に関する怒られが発生する（実害はない）。
• 経営陣からプロジェクトメンバーに対し、ゴールやマイルストンの再設定が指示される
• Pに戻る

Permalink | 記事への反応(0) | 20:07

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