小学校くらいから、将来は家電みたいな電機製品を作る人になりたいと思っていたらしい。
文集にはそう書いてあるからそうだったんだろうと思う。
夢が叶ってしまった。
ちゃんとした技術系の人であれば、新しい技術の工夫なり、そこから先の未来を見据えているのだろうけど、
どういう製品を作りたいみたいなイメージは大して持っていなかった。
実際に仕事を始めてからも、営業なり経営陣なりが企画したものを、既存の技術の組み合わせで実現するだけ、みたいな感じ。
周囲の人たちはもっと製造技術がどうこうとか革新的なことに取り組んでいる人もいるけど、
なんとなく、同じような仕事の繰り返しに飽きているような感じの人も見受けられるような気がする。
今のままではだめだ、もっと将来のビジョンをしっかり持て、みたいなお説教されたりもするわけだけど、
正直なところ、今のままでもなんとかなっていると思ってしまっているので、危機感が切迫しているようには思えていない。
現状に満足してしまっていて、これ以上というのが想像できない。
スケジュール管理とか予算の折衝とか、たいへんそうだなー、めんどくさそうだなー、やりたくないなー、と思ってしまう。
どうしてモノを作っているだけじゃだめなんだろう
人の管理とか金の管理とかは、そういうのが得意な人に任せればいいのに、と思ってしまう。
現場から少し距離が離れてしまって製品作りにも影響が出ている気がするし、
先輩自身も不慣れな仕事で難儀しているみたいで、たいへんそうだなーというだけでなく、こっちにまで負担が巡ってきそうな雰囲気。
今の仕事は好きなんだけど、将来のことからは目を逸らしたくなってしまう。
ちゃんと調べたわけじゃないけど、転職で解決する問題でもないだろうと想像している。
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