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ホーチミン一人旅旅行記(番外編)HIS激安ツアーの検証

旅行記の番外編。
ツアーでの海外は十数年ぶりだったので、個人旅行と比較してみます。(主に金額面で)

【激安ツアーの中身】

[費用明細]
旅行代金      59,800円
一人部屋追加代金 21,000円
国内空港使用料   3,010円
現地税       3,270円
国際観光旅客税   1,000円          <合計 88,080円>
                 (2人1室の場合は1人67,080円)
[飛行機]
ベトナム航空
成田発 14:55 ⇒ ホーチミン着 19:30
ホーチミン発 6:20 ⇒ 成田着 13:45

[ホテル]
Hotel River Side 3泊朝食2回付き、ダブルベッド (3泊目は翌日3時に出発)

[その他]
①空港の送迎付き
②ホップオンバス(市内観光バス)無料券付き(出発日が1月中旬~2月末のみ)


2024.1 HoChiMinh Book Street (Đường sách)

費用のうち税金等を除くと、80,800円

ホテルは、予約サイトで同時期を調べると朝食付き5,000円/人 位でしたが、私の経験からこのホテルなら3,500円~4,000円がせいぜい。

①ホテル代は3泊(朝食2回)で10,000円相当とカウント。
②空港の送迎は、自分でタクシーを手配すると往復で30~40万ドン(約2,000円)
③ホップオンバスは季節限定のサービスなのでノーカウント。

以上の3つの費用を引くと、69,000円。
つまり、日本―ホーチミンの往復航空券が69,000円より高ければ、このツアーはお得になります。
同時期のベトナム航空の往復航空券(日中の時間帯)を調べると、3カ月前予約で約10万円、1月前予約で約13万円が相場でした。

ただし、航空機運賃は、朝一、深夜便は昼間便に比べ非常に安くなります。
今回のツアーでは、復路は、飛行場発6:20、ホテル発は3:15分頃。
復路便は定員の10%位。CAさんは全員に「3シートツカッテ ネテクダサイ」と声をかけていました。

ということで、この時間のチケットを調べると、往路5万円、復路3万円、計8万円程度。


2024.1 HoChiMinh     Moving Stall

【検証結果】69,000円<8万円  で、個人旅行よりHISツアーの方が若干お得

(疑問)お徳なのはいいけど、HISツアーはなんで個人で買うより安いの?

(私の回答)HISとベトナム航空で、以下のようなギブアンドテイク契約が結ばれているのでしょう。
法人対法人だから可能な契約です。

①HISは、誰も乗らない早朝便のチケットを、まとめて1年分先買いする。(例えば2万円×100人=200万円)
②ベトナム航空から見れば、もともと誰も乗らない空気を運んでいる便が200万円の収入を生み出したことになる。
③HISは2万円のチケットを3万円で売りさばけば(ツアー価格に入れて、年間100人ツアー客がいれば)300ー200=100万円の利益。

【余談】
HISで同じ日程、同じ内容、同じ価格で往復が「ベトジェット(LCC)」のツアーがありました。
ベトジェットだと上記路線が約75000円(直前予約)、約55000円(3カ月前予約)だったので、直前予約でなければ個人手配の方が安くなります。
Akisshは、今回ツアーが「ベトジェット」であれば申し込んでなかったです。


2024.1 HoChiMinh My Baggage

【結論(金額面でのみ比較)】

①この時期(閑散期)のこのツアーであれば、HIS型ツアーがお徳。
普通、40日前位からチケットは値上がりするので、直前予約ならさらにお徳。

②「2人で1室」であれば、さらに1人21,000円安くなるのでHIS型ツアーは目茶目茶お徳。
(狭めのダブルベッドで一緒に寝ることが前提。男性2人の出張では無理だろうな)

そんなにHIS型ツアーは安いのかと思っている人にマイナス部分も(ここは重要)

③ツアーの価格は、閑散期は安く繁忙期は高くなります。お盆前後や正月前後のピーク時は2倍から3倍が普通です。つまり今回のHIS型ツアーなら最低16万円になります。※
繁忙期には、ツアーの値段が跳ね上がるのでHIS型ツアーは大損。平常時は少し損程度。※※

※繁忙期は、個人手配でも飛行機代やホテル代は高くなるはずと思った方、その通りです。ただしツアー代金のように2~3倍も高くなることはないので、結局、個人手配の方がずっと安くなります。

※※HIS以外のツアーはさらに50%は高いので、繁忙期のツアーは確実に個人旅行の3倍位です。HISの名誉のために追記します。


2024.1 HoChiMinh Saigon River

もちろんツアーと個人旅行の差は費用だけではありません。手続きを代行してくれるプラスもあるし、ルートが固定されたりホテル選びが出来ないマイナスもある。ここまでくると、旅に求めているものによってプラスマイナスが逆転するので、別の記事で書きたいと思います。

【HIS型激安ツアーを検討してもいい人】

(ツアー内容に文句は言わない大前提で、)
・自分のバイト代を貯めて、ともかく安価に海外に行ってみたい学生。
・1週間休暇がとれない or 3カ月以上前に飛行機を予約することが出来ない人で、閑散期(2月上旬とか11月中旬とか)に旅行出来る人。
・1週間前にパッと予約して1人で海外に行ける人。

今回の旅行記を読んで、それが88,080円の価値があると思うかどうかでしょう。
Akisshはどうだったかって?
ホーチミンの体験を1年経った今でも楽しく思い出します。

以上で激安ツアーの検証を終わります。

Comments
 ベトナム
こんばんは。
ホーチミン旅行記、最初からゆっくり読み返させていただきました。
今回も、面白くて有益な情報が満載の、素晴らしい旅行記でした。
ベトナムって魅力的な国だな~と改めて思いました。
写真でしか見たことがありませんが、雑多でありながらどこか洗練された街並みが大好きです。

ベトナム戦争については、現地の博物館を訪れてその爪痕を肌で感じられたのは、本当に意義のあることだったと思います。
私たちの世代にとって、ベトナム戦争は単に海の向こうの戦争ではなく、アメリカの文化を通じて吸っていた時代の空気そのものだったという気がします、
「地獄の黙示録」観たくなりました。
 Re: ベトナム
お読み頂きありがとうございます。
日本人の人気旅行先も時代とともに移り変わり、昭和時代はハワイ、グアム、平成時代はタイだったと思いますが、令和になってベトナムが猛追していると感じています。7年まえ始めてハノイに行った時は、ベトナムを好きなんて自分位かと思ったのですが。

ベトナムというと大多数の日本人にはまだノンラーのイメージかも知れませんが、植民地時代の影響で、意外なほどのヨーロッパ大陸的な香りがエキゾティックです。
朝、店先のプラ椅子に座ったおばあさんが、美味しそうなフランスパンを食べていたり。

ベトナム戦争は、子供の頃から映画や音楽に興味があった人には、アメリカって夢の国ではなかったの?という原体験だった記憶があります。

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