tipsとは？ わかりやすく解説

別表記：チップス

「tips」とは、ヒント・秘訣・コツのことを意味する英語表現である。

「tips」とは・「tips」の意味

「tips」とは、「助言、ヒント、秘訣、方法・コツ」あるいは「こっそりと情報を与える」といった意味を持つ英単語である。元々は英単語「tip」の複数形だが、ビジネスやIT業界においてコンピューターやデバイス、あるいはOSやアプリケーションで発生したトラブルを解決するための方法や、より効率的に作業するための便利なテクニックを示す言葉として発展した。英語圏においては「tips and tricks」という英熟語があり、「ヒントとコツ」といった意味で使われている。また「tips, tricks and traps」という英熟語になると「ヒントとコツ、そして注意点」という意味になる。

このような英熟語がある一方で、日本においては「tips」という英単語のみで業界などにとらわれず、幅広い意味を持って使われている。例えば、「操作法」や「裏技」、「テクニック集」や「豆知識」、「ワンポイントアドバイス」といった意味になるなど使用する状況に応じて細かい意味は異なる上、「tips集」と言った造語も生まれている。

なお、元々の「tip」の意味としては、前述のものに加えて、「心づけ、チップ」や「先端、頂上」や「傾斜、勾配、ひっくり返ること、散らかっている場所、ゴミ捨て場」といった名詞、「（物を）傾ける・倒す、（中身を）あける・捨てる」といった動詞の意味がある。全く異なる意味を複数持つが、語源が異なる同形異義語であると考えられる。

「tips」の語源・由来

「tips」は英単語「tip」の複数形である。「tip」は複数の異なる意味があり、それぞれ語源が異なる可能性がある。そのうち、「頂上」や「傾ける」という意味を持つ「tip」については「突き出た先端」という意味を持つゲルマン祖語「tuppaz」であるという説があるが、定かではなく、その他の言語に由来するという説もある。

「tips」の大本である「チップ・心づけ・情報・助言」という意味における「tip」は、現時点では起源不詳とされている。俗説として「1700～1800年頃、ロンドンにおいて店員への心づけ用に箱が置かれた。箱には"TO INSURE PROMPTNESS”と書かれており、その頭文字がTIPだったため、TIP（チップ・心づけ）という言葉が生まれた」というものがある。

「tips」の類語

「tips」の類語としては、まず「助言」という意味において、「advice（助言、注意、知恵）」や「recommendation（推奨・勧告）」、「counsel（助言、忠告）」といった英単語が該当する。また、「ヒント、秘訣、方法」あるいは「こっそりと情報を与える」という意味において、「hint（ヒント、手掛かり）」や「help（手伝い、役立つもの）」「hack（物事をうまく進めるためのコツ、アイディア）」といった英単語が該当する。「tips」には多数の類語があるが、「tip(s)」には「解決策を教える」や「実用的な方法」あるいは「知っていれば便利だが必須というわけではないコツ」といったニュアンスが含まれているため、何かを示唆するような場合や重要情報を伝えるような場面などでは、他の類語を選択することが望ましいとされる。

「tips」の使い方・例文

「tips」の使い方としては、「Tips and tricks for successful use of cookware.（調理器具を使いこなすためのヒントとコツ）」や「Maybe these tips will help you.（これらのヒントは、あなた方を助けてくれることでしょう）」といった「ヒント」という意味での使用が一般的である。また「秘訣」という意味においては、「Tennis Tips（テニスの秘訣）」や「Mary's top five presentation tips.（マリーによるプレゼンテーションの秘訣・トップ5）」と使うことができる。

「tips」は英単語「tip」の複数形であるため、文脈において「複数のtip」を示しているかに注意する必要がある。例えば、「Don't show me this tip again.（このヒントは今後表示しない）」や「Only one tip for speaking.（ただ一つの話し方のコツ）」などといった具合に、「コツ」や「秘訣」が明らかに単数である場合「tip」を用いる。一方、日本において一般的なシーンで「tips（ティップス・チップス）」と表現する場合は、「tips」が一つの用語として定着しているため、仮に内容が一つであっても無理に「tip」とする必要性はない。

別表記：チップス・ティップス

「TIPs」とは、コツ・秘訣・ヒント・経皮的肝内門脈肝静脈短絡術のことを意味する表現である。

「TIPs」とは・「TIPs」の意味

「TIPs」は、一般的にはコツや秘訣といった意味で使用される言葉である。知らなくても特に困るほどではないが、知っておくと、いつかは役に立つ可能性があるものという意味合いが含まれる。日本語表現における、ヒントに近い表現であり、スラングのような感覚で使用される。そして、日常生活でも使用できる他、ビジネスシーンで用いられることもある。

医療分野では、TIPsは、経皮的肝内門脈肝静脈短絡術の略称として使用される。主に、門脈圧亢進症の治療として選択される手術である。門脈圧亢進症は、胃や腸など、複数の臓器からの血液が集められる、門脈の流れが悪くなる症状だ。門脈の圧力が高まり、食道や胃に静脈瘤ができたり、脾臓が増大したりする症状に繋がる恐れがある。その治療として、門脈と肝臓の静脈の間に血液の通り道となるバイパスを作るのが、経皮的肝内門脈肝静脈短絡術、TIPsだ。TIPsは先進医療に分類され、早い段階で門脈の圧力を下げることができるのが特徴である。

全ての意味において、TIPsにはチップスとティップスという、2通りの読み方がある。ただ、日本語の表現の中で、チップスという発音は、ポテトチップスの略称というイメージを持たれやすい。その他にも、チップスは集積回路の部品や木片などを指すので、区別するためにはティップスと発音することが望ましい。

「TIPs」の語源・由来

コツや秘訣を意味する「TIPs」は、英単語「tip」が元となっている。「tip」は「投げ銭」「先端」など様々な意味を持つが、複数形の「TIPs」にすると、コツや秘訣といった意味となる。経皮的肝内門脈肝静脈短絡術という意味の「TIPs」は、「transjugular intrahepatic portosystemic shunt」が略されたものだ。

「TIPs」の熟語・言い回し

Any TIPsとは

「Any TIPs」は、「どのようなヒントでも」という意味の表現である。役に立つ情報が少ないため、内容を問わず様々な情報を求める時に使用する表現だ。

Cultural TIPsとは

「Cultural TIPs」は、文化のヒントという意味の表現だ。ある文化を学んだり、特定の文化圏に旅行に行ったりする際に、役に立つ情報がCultural TIPsに該当する。

Top TIPsとは

「Top TIPs」は、最高のヒントという意味の表現である。数ある情報の中から、実用性が高く、役に立つものに限定する際に、Top TIPsという表現を使用することが多い。

finger TIPsとは

「finger TIPs」は、すぐに手が届くことを意味する表現である。「tip」には「端」という意味があり、「finger TIPs」は指の端である「指先」を意味する。その指先という意味から派生する形で、すぐに手が届くという意味になっている。

study TIPsとは

「study TIPs」は、勉強法や学習のコツといった意味合いの表現である。効率的に勉強をするための方法や、試験前に行うべき勉強法などが、study TIPsに該当する。

stock TIPsとは

「stock TIPs」は、株式の公開情報を意味する表現である。「tip」の「情報」という意味が使用されている。

quick TIPsとは

「quick TIPs」は、アドバイスとほぼ同義の表現である。アドバイスを砕けたスラング表現にする場合、quick TIPsが用いられる。

beauty TIPsとは

「beauty TIPs」は、美容の秘訣という意味の表現である。スキンケアの方法や、メイクの仕方など、美容に関するテクニックを指す。そして、美容に関するコラムのタイトルやカテゴリ名として、beauty TIPsが用いられることも珍しくはない。

「TIPs」の使い方・例文

コツや秘訣、ヒントという意味の「TIPs」を使って例文を作ると、「彼女が教えてくれたTIPsによって、勉強が捗った」「どうにも作業効率が悪いため、TIPsを探してみようと思う」「見つかったTIPsはどれも役に立たず、辟易している」「この前知ったTIPsを、友人に教えてあげようと思う」「彼は、様々なTIPsを集めたサイトを運営している」「私が知っているTIPsは、特定の分野に限定されるため、彼女の役には立たないかもしれない」のようになる。

経皮的肝内門脈肝静脈短絡術という意味の場合は、「将来的に門脈圧亢進症を発症した時のために、TIPsに関して調べてみる」「私の父が、来月TIPsを受けることになった」「この病院では、TIPsが実施されているそうだ」「彼は今、TIPsに関する論文を読んでいる」といった表現となる。