proactiveとは？ わかりやすく解説

別表記：プロアクティブ

「proactive」とは先を見越した・積極的な・前向きなという意味の英語表現である。

「proactive」とは・「proactive」の意味

「proactive」とは、「主体的に問題や課題を予測し、事前に対策を講じること」を指す英単語である。つまり、事前に問題を予見し、未然に防ぐことを目的としたアプローチを指す。形容詞として「先を見越した・事前に行動を起こした・先回りした」、あるいは「積極的な・前向きな」という日本語に訳すことができる。特にビジネスの場においては、プロアクティブな態度が重要視されている。先回りして考え、可能な問題や障害を予測し対策を講じることで、成功への道を切り開くことが可能になるのである。

「proactive」の発音・読み方

「proactive」は、「プロアクティブ」と発音する。「pro-」の発音は日本語の「プロ」に近いが、日本語よりも多少強く発音する必要がある。「active」は「アクティブ」と発音することが一般的だが、アクセントのある「ア」の発音は日本語とは異なることに注意が必要である。これは日本語の「ア」と「エ」の中間的な発音であり、正確に発音をするには十分な練習が必要である。

「proactive」の語源・由来

「proactive」という単語の語源は、「reactive」という単語に由来する。「反応する・反射する」という「reactive」の反対の意味を持つものとして、心理学や哲学の分野から来ている。心理学者のビクター・フランクルは「積極的な意味付け」という概念を提唱し、哲学者のアルバート・カミュは「人は自分の運命を選ぶことができる」という考え方を主張した。現代では、「proactive」という単語は、リーダーシップやビジネス戦略において重要な役割を果たす単語の1つとなっている。

「proactive」の対義語

「proactive」の対義語として考えられるのは「reactive」という言葉である。「reactive」は「反応的」という意味で、何かが起こった場合にのみ行動を起こすという意味を持つ。つまり「reactive」は問題が発生した後に対処するということを意味する。「reactive」のアプローチでは、問題が深刻化する前に対処することができず、効率的な解決策を見つけることができない可能性がある。

「proactive」を含む英熟語・英語表現

「proactive」を含む英熟語や英語表現には、以下のようなものがある。「proactive approach 」とは、 あらかじめ問題を予測し、問題を回避するために積極的に行動することを指す。「proactive communication」は、 問題が発生する前にコミュニケーションをとり、可能性のある問題を事前に解決することである。「proactive management 」とは、問題が発生する前に予測し、事前に対策を立てることで、リスクを最小限に抑えることができる管理方法である。

「more proactive」とは

「More proactive」とは、積極的に行動することを意味するフレーズである。ある問題や目標に対して、消極的ではなく、自発的に取り組むことを意味する。

「proactive」に関連する用語の解説

「proactive」とは、積極的に問題を解決し、未来を予測してそれに備えることを意味する言葉である。以下はその意味に関連した用語である。「risk management」（リスクマネジメント）は、問題が発生する前にリスクを特定し、それらに対する予防策を講じることを指す。これにより、問題を予防することができ、より効率的なビジネスプロセスを実現できる。「prevention」（予防）は、問題が発生する前に行動を起こすことを指す。「contingency planning」（緊急事態対策計画）は、問題が発生した場合に備えて準備する計画である。これにより、問題に対する迅速な対応が可能になり、ビジネスプロセスの中断を最小限に抑えることが可能となる。

「proactive（クラウド型ソフト）」とは

「proactive（クラウド型ソフト）」とは、顧客関係管理（CRM）や営業支援、マーケティング自動化などの機能を備えたクラウド型のビジネスソフトウェアである。SCSK株式会社の提供するEPRパッケージは、勤怠管理などで一般の認知度も高い。カスタマイズ性やセキュリティ性が高いオールインワン型のビジネスソフトウェアであることが特徴である。

「proactive」の使い方・例文

「proactive」は例文のように使用することができる。
「Our company takes a proactive approach to customer service by anticipating their needs and addressing them before they even arise.」（私たちの会社は、顧客サービスについて先手を打ち、顧客のニーズを予測し、それらが発生する前に対処する積極的なアプローチを取っている。）この例文では、会社が顧客に積極的なアプローチをとっていることが示されている。
「Instead of waiting for problems to arise, we should be proactive in identifying potential risks and taking steps to mitigate them.」（問題が発生するのを待つのではなく、潜在的なリスクを特定し、それらを軽減するための手順を踏むべきである。）ここでは、リスク管理において積極的であることが重要であることが示されている。
「Being proactive means taking responsibility for your own actions and actively seeking ways to improve your performance.」（積極的であるということは、自分の行動に責任を持ち、自分のパフォーマンスを改善する方法を積極的に探すことである。）この例文では、個人的な成長において積極的であることが重要であることが示されている。

英語：proactive

 「プロアクティブ」とは、先回りして事前に対策を講じることや積極的に促すことを表す英語表現である。

「プロアクティブ」とは・「プロアクティブ」の意味

「proactive（プロアクティブ）」は、自分から進んで活動することや積極的なことを意味する「active（アクティブ）」に、前にを意味する接頭語「pro」がついてできている言葉である。何らかのトラブルなどが予見されるとき、それが起こる前に事前に行動をすることという意味を持っている。また、ビジネス業界においてはトラブルや課題に対する対応や向き合い方を表すビジネス用語でもある。何らかのトラブルが発生しないように事前に先回りして予防処置をするのがプロアクティブ、何か問題やトラブルが起こった後に状況に応じて事後処理をすることをリアクティブという。

また、医療用語では症状が出る前から予防的に治療することをプロアクティブ治療と呼んでいる。体に何らかの症状が出てから治療をすることも多いが、アトピー性皮膚炎などでは予防としてプロアクティブ治療を導入することがある。元来のアトピー性皮膚炎の治療では、症状が出た時に外用薬を塗布したり、抗アレルギー薬を服用するリアクティブ治療が行われていることも多かったが、この治療法では症状が軽快した後のコントロールが難しく、再発することも少なくなかった。そこで、症状が重くならないよう先回りして予防処置をとるプロアクティブ治療を行い、症状が軽快したあとも外用薬を使用する頻度をゆっくりと少なくしていきながら治療を行っていく。皮膚のかゆみがおさまり、皮膚の状態も良くなっているため、症状が出ていない場所に治療を施すことに意味ないと感じる患者も中にはいるようだが、プロアクティブ治療を行っていると万が一アトピー性皮膚炎が再発してしまったときにもコントロールしやすくなるというメリットがある。

自動車販売店であるマツダには、MAZDA PROACTIVE SAFETYと呼ばれる安全装備がある。プロアクティブという単語が入っていることからも分かるように、運転時に危険な状況に陥ってから回避するのではなく、危険そのものを回避してドライバーの安心安全を守るというものである。MAZDA PROACTIVE SAFETYには、運転席からの視野の広さと良好な操作性でドライバーの安全運転をサポートすることはもちろん、ドライバーにリスクが迫っていることを事前に気づかせる装備が取り付けられている。

「プロアクティブ」の熟語・言い回し

プロアクティブに動くとは

プロアクティブに動くとは、絶対にやらなくてはならないリアクティブな状況になる前に先回りして行動を起こすことである。

プロアクティブ行動とは

プロアクティブ行動とは、起こりうる出来事を事前に想定し、先回りして対応を実践する行動のことである。プロアクティブ行動をとることで自分から積極的に行動する力を身につけることができたり、自ら課題を決めて取り組む機会が増えるためスキルや経験値があがることがメリットである。近年、ビジネス業界で大きな注目を集めており、実際にプロアクティブ行動を取り入れた会社では従業員のモチベーションが向上して生産性が上がったという声も多い。

レトロアクティブとは

レトロアクティブとは、プロアクティブの反対の事後的や後ろ向きという意味を持った言葉である。リアクティブと同じような意味で使われており、物事が起こってから対処することをレトロアクティブと呼んでいる。

「プロアクティブ」の使い方・例文

「プロアクティブ」には様々な使い方がある。以下に例文を挙げる。

・プロアクティブとリアクテイブは似たような言葉だが、意味が全く違うことをノートに書き留めた。
・先回りしてトラブルが起きないように対処するプロアクティブもトラブルが起きてしまったあとに事後処理をするリアクティブもどちらも大切である。
・かかりつけの皮膚科医からアトピー皮膚炎の疾患をもつ子どもにプロアクティブ治療の導入をすすめられた。
・アトピー皮膚炎の痒みが辛いので、積極的にプロアクティブ療法を受けたいと考えている。
・プロアクティブ治療をしていても再発することがあるというので、外用薬の塗布を忘れないよう気をつけたい。
・これからの人材はプロアクティブに動くことを求められるだろう。
・近年、ビジネス業界でプロアクティブ行動が大きな注目を集めている。
・自分が務める会社でもプロアクティブ行動を取り入れることが発表された。
・プロアクティブ行動にはどのようなメリットがあるのかを直属の上司に質問した。
・今度、マツダ車を購入するときには、安全性が高いMAZDA PROACTIVE SAFETY が装備されているものを積極的に検討したいと思う。