gear
「gear」とは、歯車・道具・装備などを意味する英語表現である。
「gear」とは・「gear」の意味
「gear」とは、「歯車」や「伝動装置」、「装備」、「服装」などを意味する名詞である。「伝動装置」から派生して、「変速ギアの噛み合う位置」という意味でも用いられる。「歯車」や「変速ギア」、「伝動装置」という意味においては可算名詞であり複数形「gears」も存在するが、それ以外の意味では不可算名詞として扱われる。スラングとして、「流行りの服装」や「ガジェット」などの意味で用いられるケースもある。また、「gear」は動詞としても用いられる。動詞としての意味は、「伝動装置をつける」、「連動させる」、「適合する」、「噛み合う」などがある。他動詞と自動詞それぞれの用法があり、目的語があるかどうか等でどの意味で用いられているかを見分けることが可能となる。活用形や文法上の使われ方などから、品詞や意味を正確に把握するとよいだろう。
「gear」の発音・読み方
「gear」は「ギアー」もしくは「ギア」と発音する。アクセントは「ギ」に置く。アメリカン・イングリッシュの場合は「ギアー」と伸ばし、クイーンズ・イングリッシュの場合は「ギア」と短く切る。カタカナ英語で「ギヤ」「ギヤー」等と表記されるケースもあるが、ネイティブ的な発音とはやや異なる点に注意したい。「gear」の語源・由来
「gear」のルーツは、ゲルマン祖語の「garwaz」まで遡ることが可能である。意味は「準備ができている」で、ここから「garwijana」(装備をつける)という語に発展した。戦闘の準備ができている、即ち「装備を身につける」という意味合いである。やがて「装備」そのものの意味として使われるようになり、中期英語では「gere」(尖った先端を持つ武器)という語に変化した。機械工学が発展していくにつれて、「機械が備えているもの」即ち「歯車」の意味となり、歯車を用いた「変速ギア」や「伝動装置」の意味をもつようになった。また、歯車のイメージから「噛み合う」「連動させる」といった意味も追加され、現在の用法が確立したと考えられる。「gear」を含む英熟語・英語表現
「gear up」および「gear down」とは
「gear up」とは、「ギアを上げる」「変速機を操作して高速ギアに入れる」「シフトアップする」ことを意味する熟語である。また、「準備を整える」「事業を拡大する」といった意味で用いられることもある。対義語が「gear down」で、「ギアを下げる」「シフトダウンする」「変速機を操作して低速ギアに入れる」といった意味の他に、「量や程度を下げる」「生産などを減少する」などの意味で用いられる。
「gear」に関連する用語の解説
「my new gear」とは
「my new gear」とは、新しい楽器や機材、衣服などを購入したことを報告する際に使用される決まり文句である。発祥は諸説あるが、海外のギタリストやベーシストが集うネット上のフォーラムで、画像付きで楽器の購入報告を行う際に用いられていた。日本では楽器のみならず衣服や機材、ガジェットなどを購入しSNS上で自慢する際に「my new gear...」と三点リーダー付きで書き込むことが多い。意味としては「俺の新しい道具」という意味だが、わざわざ英語で報告する点が鼻について「ダサい」「ウザい」と見る向きもある。また、この気取った雰囲気を逆手に取って「こんなのに金を注ぎ込んじまった」という自虐的なニュアンスを込めるケースも存在する。「MNG」と略することもある他、日本語圏では「my new gear...する」、「my new gear...したい」と三点リーダーも含めて動詞化している用法も一般的である。
「gear(ヤマハ)」とは
「gear」は、ヤマハ発動機のスクーターバイクの商品名として用いられている。配達業務に特化したビジネススクーターという位置づけである。オートマチックエンジンを搭載しており、パワフルさと環境への優しさを両立させている点が最大の特徴である。また、大型ドラムブレーキと軽量アルミホイールによる軽快な走行性と制動性を実現している他、視認性の高いヘッドランプ、大型で見やすいメーターパネルなど、配達業務を安全かつスムーズに行うための様々な工夫が凝らされている。
「gear」の使い方・例文
「gear」を名詞として使う場合は「When starting the car on a snowy road, it is good to put the gear in second gear.」(雪道で車を発進させる時は、ギアをセカンドに入れると良い)のように、文脈からどの意味で用いられているかを判断すると良い。「car」や「put the gear」などの表現から、「車の変速機」であり、「second gear」で「2速」という意味と判断できる。一方で、「I prepared a set of hunting gear.」(狩猟道具一式を用意しました)という文では「hunting gear」という表現から「狩猟用の道具」と読み取ることが可能である。動詞の「gear」に関しては、「連動させる」という意味合いで用いる場合は「You must gear the cylinder to the motor.」(シリンダーをモーターに連動させる必要がある)のように、「gear+目的語+to+名詞あるいは代名詞」という形を取る。
ギヤ
歯車のこと。2本の各軸に取付け固定された各円盤の外周に設けられた等間隔の歯を噛み合わせて、回転運動を伝達することができるが、この歯の付いた円を歯車(ギヤ)という。2本の軸が平行なときに使われる歯車としては、スパーギヤ(平歯車)、ヘリカルギヤ(はす歯歯車)、ダブルヘリカルギヤ(やま歯歯車)などがある。また交差する2軸の場合には、ベベルギヤ(傘歯車)、スパイラルベベルギヤ(曲がり歯傘歯車)などがある。軸が空間上で交わらない(食い違い)場合はハイポイドギヤ、ウォームギヤが使われる。2個(1対)の歯車が噛み合うときに、大きいほうの歯車をギヤ、小さいほうをピニオンということもある。どれも自動車では多用されている。
歯車
円周上に配置した歯を相手の歯と噛み合わせ、回転やトルク伝達を確実に行う部品。回転比が一定で、耐久性がある。歯形はインボリュート歯形が主流で、サイクロイド歯形も少しある。その種類は、円筒歯車のなかに平歯車(スパーギヤ)、はす歯歯車(ヘリカルギヤ)、やま歯歯車などがあり、はす歯歯車が手動やATで多用されている。傘歯車のなかには、すぐ歯、はす歯、やま歯、曲がり歯(スパイラル)、ハイポイドがあり、差動ギヤにすぐ歯が、終減速機にハイポイドや一部スパイラルが使用されている。ねじ歯車は2つの軸が交差し(直交が多い)平行平面内にあり、ウォームはねじ歯車の一種であるが駆動系ではトルセンデフに使用されている。
参照 エレメントギヤ、終減速機、ディファレンシャルサイドギヤ、ディファレンシャルピニオンギヤ、はす歯歯車、ベベルギヤ、曲がり歯傘歯車、ギヤGEAR
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/15 08:39 UTC 版)
3種類から選択。左はオートマチック。中央が低速域での加速重視のギア比、右が高速域での加速重視のギア比。
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