青山忠俊とは? わかりやすく解説

あおやま‐ただとし〔あをやま‐〕【青山忠俊】

読み方:あおやまただとし

[1578〜1643]江戸初期老中武蔵岩槻城主。徳川秀忠近侍し、のち家光補導役となったが、諫言勘気にふれて改易された。


青山忠俊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/09 05:53 UTC 版)

 
青山 忠俊
青山忠俊像
時代 安土桃山時代 - 江戸時代前期
生誕 天正6年2月10日1578年3月18日
死没 寛永20年4月15日1643年6月1日
改名 伊勢千代(幼名)、忠俊
別名 藤蔵、藤五郎
墓所 神奈川県相模原市天応院
京都府京都市北区紫野大徳寺町の大徳寺芳春院
官位 従五位下伯耆守
幕府 江戸幕府 老中大老
主君 徳川家康秀忠家光
常陸江戸崎藩主→武蔵岩槻藩主→上総大多喜藩
氏族 藤原北家花山院流支流青山氏
父母 父:青山忠成、母:天方通興の娘
兄弟 忠次忠俊、朝比奈泰重、幸成天方通直、川口近次室
大久保忠佐の娘
宗俊宗祐、忠栄、正俊、滝川正利正室、寿松院、川口正信室、中根正次室
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青山 忠俊(あおやま ただとし)は、安土桃山時代から江戸時代前期にかけての武将徳川幕府譜代大名常陸国江戸崎藩の第2代藩主、武蔵国岩槻藩主、上総国大多喜藩主。青山家宗家10代。官位従五位下伯耆守徳川家光へのたびたびの諫言のため改易となる。

生涯

天正6年(1578年)、青山忠成の次男[1]として遠江国浜松[2]で誕生した。

小田原征伐初陣を飾り、兄・忠次の早世により嫡子となる。父・忠成が徳川家康に仕えていたため、最初は家康に仕え、後に2代将軍・徳川秀忠に仕える。慶長5年(1600年)より伯耆守を称す。慶長8年(1603年)に5,000石を与えられる。慶長12年(1607年)に土井利勝酒井忠世と共に徳川家光傅役を務める。慶長15年(1610年)、5,000石を加増され1万石を領する独立した大名となる。慶長18年(1613年)には父・忠成の死により、常陸江戸崎藩2代藩主となった。元和元年(1615年)には本丸老職となる。元和6年(1620年)5万5,000石をもって岩槻城主となる。

しかし、忠俊はしばしば家光に諫言を繰り返したため、元和9年(1623年)10月19日には、老中を免職の上、上総大多喜藩(2万石)に減転封され、その後寛永2年(1625年)に除封され、下総国網戸・相模国溝郷・遠江小林を経て、相模今泉で蟄居する。秀忠の死後に再出仕の要請があったが断っており、子の宗俊宗祐が出仕している(宗俊は後に大名へ復帰)。

寛永20年(1643年)、死去。享年66。

系譜

関連寺社

  • 金王八幡宮 - 東京都渋谷区にある神社。将軍相続を危ぶまれた徳川家光のため、忠俊と家光の乳母・春日局が熱心に祈願した。後に二人の寄進によって社殿が造営され、現在は渋谷区指定有形文化財となっている[3]
  • 青山神社 - 兵庫県丹波篠山市にある神社。篠山旧藩士民で青山家の旧恩を追慕景仰する人々によって、明治13年(1880年)に忠俊を祭神として篠山城内に建立した。なお、旧藩主の遠祖であるが忠俊は篠山とは縁故がなかった。そのため、昭和5年(1930年)に篠山藩主であった青山忠裕も合祀された[4]

脚注

  1. ^ 上田正昭、津田秀夫、永原慶二、藤井松一、藤原彰、『コンサイス日本人名辞典 第5版』、株式会社三省堂、2009年 8頁。
  2. ^ 静岡県浜松市
  3. ^ 金王八幡宮について”. konno-hachimangu.jp. 2022年1月13日閲覧。
  4. ^ 篠山の歴史を知る「篠山町75年史」ー「宗教(青山神社)」”. www.city.tambasasayama.lg.jp. 2022年1月13日閲覧。

登場作品

映画
テレビドラマ
漫画



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