配偶子とは? わかりやすく解説

はいぐう‐し【配偶子】

読み方:はいぐうし

有性生殖で、接合合体受精あずかり個体をつくる生殖細胞同形配偶子異形配偶子とに分けられる時には単独単為生殖を行うものもある。


配偶子

英訳・(英)同義/類義語:gamete, Gametes

生物細胞の種類で、有性生殖のために分化し合体接合を行う細胞総称同型の配偶子が合体接合する場合大きさや形の異なる配偶子(精子卵子など)が関与する場合がある。

配偶子


配偶子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/07/07 05:09 UTC 版)

配偶子(はいぐうし、: gamete[1] )とは、生物における生殖細胞のうち、接合して新しい個体を作るものをいう。

配偶子の分化

一部の藻類などには、特別な配偶子を形成せず体細胞が配偶子として振る舞う例も見受けられるが、多くの真核生物は有性生殖に際して配偶子を形成する。接合する配偶子の間に大きさや形の差がない場合、そのようなものを同形配偶子、それらの接合を同形配偶子接合と呼ぶ。

大きくて栄養を蓄えた配偶子と、小型で運動性に富む配偶子の2つに分化が起きている場合、それを異形配偶子、その接合を異形配偶子接合と呼ぶ。大きい方の運動性がない配偶子を特にとよび、小さい方の配偶子を精子と呼び、その場合の接合を受精と呼ぶ。

配偶子の接合により、生じたものを接合子と呼ぶ。

配偶子の形成

配偶子は接合して接合子を生じるので、配偶子の染色体数は接合子の染色体数の半分である。ごくわずかの例外を除き、動物では卵と精子の接合(受精)によって生じた受精卵は、体細胞分裂によって発生、分化、成長し、ふたたび配偶子を作る事になる。そのため、配偶子を形成する際に、染色体数を半減するような分裂を行う。これを減数分裂という。

陸上植物コケシダ種子植物)では、減数分裂によって配偶子ではなく、胞子が形成される。胞子は単独で成長して配偶体を形成し、配偶体内で体細胞分裂によって配偶子がつくられることになる。

性の分化

配偶子には、接合する上でのタイプがあり、同タイプの配偶子同士では接合せず、異なるタイプの配偶子間で接合する。この接合に関するタイプが接合型あるいはと呼ばれる。

同形配偶子の場合、形態的に接合のタイプを区別できないため、雌性・雄性という語は用いないが、異形配偶子の場合、大きい配偶子(大配偶子)を雌性配偶子、小さい配偶子(小配偶子)を雄性配偶子と呼ぶ。したがって、卵は雌性配偶子、精子は雄性配偶子である。

個体の性は、その個体がどちらのタイプの配偶子をつくるかによって決められる。大配偶子を形成する個体が雌、小配偶子を形成する個体が雄である。したがって、卵巣精巣をともにもち、卵・精子ともにつくる動物(雌雄同体)では、個体の雌雄を区別することはしない(くわしくは性別を参照)。

脚注

  1. ^ 「結婚」を意味する古代ギリシャ語 γαμετή に由来。gamete”. Online Etymology Dictionary. 2018年1月21日閲覧。

配偶子

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/01 04:31 UTC 版)

有性生殖」の記事における「配偶子」の解説

接合を行う生殖細胞を配偶子と呼ぶ。互いに接合する配偶子が同型場合同型配偶子接合呼び緑藻類などに見られる。 配偶子の大きさ異なるものは異形配偶子呼び大きな配偶子を雌性配偶子小さな配偶子を雄性配偶子という。一般に雌性配偶子大型運動性持たず反対に雄性配偶子小型運動性備える。多く動物見られる精子と卵とはその代表例である。卵と精子でない異型配偶子生殖する生物には海藻アオサなどがある。また配偶子が独立せず配偶子のう内にあるまま、配偶子のう接合を行う例もある(配偶子嚢接合)。

※この「配偶子」の解説は、「有性生殖」の解説の一部です。
「配偶子」を含む「有性生殖」の記事については、「有性生殖」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「配偶子」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ

「配偶子」の例文・使い方・用例・文例

Weblio日本語例文用例辞書はプログラムで機械的に例文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。



配偶子と同じ種類の言葉


英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

','','','','','','','','','','','','','','','','','',''];function getDictCodeItems(a){return dictCodeList[a]};

すべての辞書の索引

「配偶子」の関連用語

1
大配偶子 デジタル大辞泉
100% |||||

2
小配偶子 デジタル大辞泉
100% |||||






8
98% |||||



配偶子のお隣キーワード
検索ランキング
';function getSideRankTable(){return sideRankTable};

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



配偶子のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
デジタル大辞泉デジタル大辞泉
(C)Shogakukan Inc.
株式会社 小学館
コンテンツはAttribution-Share Alike 3.0 Unportedのライセンスで利用することができます。
JabionJabion
Copyright (C) 2024 NII,NIG,TUS. All Rights Reserved.
国立医薬品食品衛生研究所国立医薬品食品衛生研究所
COPYRIGHT (C) 2024 National Institute of Health Sciences ALL RIGHTS RESERVED.
ウィキペディアウィキペディア
All text is available under the terms of the GNU Free Documentation License.
この記事は、ウィキペディアの配偶子 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。 Weblio辞書に掲載されているウィキペディアの記事も、全てGNU Free Documentation Licenseの元に提供されております。
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの有性生殖 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。
Tanaka Corpusのコンテンツは、特に明示されている場合を除いて、次のライセンスに従います:
 Creative Commons Attribution (CC-BY) 2.0 France.
この対訳データはCreative Commons Attribution 3.0 Unportedでライセンスされています。
浜島書店 Catch a Wave
Copyright © 1995-2024 Hamajima Shoten, Publishers. All rights reserved.
株式会社ベネッセコーポレーション株式会社ベネッセコーポレーション
Copyright © Benesse Holdings, Inc. All rights reserved.
研究社研究社
Copyright (c) 1995-2024 Kenkyusha Co., Ltd. All rights reserved.
日本語WordNet日本語WordNet
日本語ワードネット1.1版 (C) 情報通信研究機構, 2009-2010 License All rights reserved.
WordNet 3.0 Copyright 2006 by Princeton University. All rights reserved. License
日外アソシエーツ株式会社日外アソシエーツ株式会社
Copyright (C) 1994- Nichigai Associates, Inc., All rights reserved.
「斎藤和英大辞典」斎藤秀三郎著、日外アソシエーツ辞書編集部編
EDRDGEDRDG
This page uses the JMdict dictionary files. These files are the property of the Electronic Dictionary Research and Development Group, and are used in conformance with the Group's licence.

©2024 GRAS Group, Inc.RSS