著作者人格権とは? わかりやすく解説

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ちょさくしゃ‐じんかくけん【著作者人格権】

読み方:ちょさくしゃじんかくけん

著作者自己の著作物についてもつ人格的利益保護する権利未公表著作物公表するかどうか決定する公表権著作者名の表示有無決定する氏名表示権著作物内容および題号著作者意に反して改変されない同一性保持権がある。


著作者人格権(ちょさくしゃじんかくけん)


著作者人格価値保護しようとする権利で、一種名誉権である。公表権氏名表示権同一性保持権3つがある。

著作者人格権は、一身専属権利であり、譲渡できない。したがって著作権譲渡してもらう場合に、著作物変更する可能性があれば、契約書には、「著作者人格権は行使しない」旨の条項設けておくことが好ましい。

公表権」とは、著作物公表するかしないか公表するとしたら何時するのかを決定できる権利である。したがって著作者無断日記公表すれば、この公表権侵害となる。

氏名表示権」とは、著作物実名又は変名ペンネーム等)を著作者名として表示するかしないかを決定できる権利である。

同一性保持権」とは、無断著作物修正変更されない権利である。


著作者人格権

読み方ちょさくしゃじんかくけん

著作者がその創作係る著作物に対して有する人格的精神的利益保護する権利総称していう。具体的には,公表権(著18条),氏名表示権(著19条),同一性保持権(著20条)が含まれる。著作者人格権は著作者一身専属し譲渡することができない(著59条)が,著作者死後においても,著作者存しているとしたらその著作者人格権の侵害となるべき行為をすることは許されない(著60条,116条)。

(注:この情報2007年11月現在のものです)

著作者人格権

著作者人格的な利益について、法律上保護を図るものです。著作者人格権は、その性質上、著作者固有の権利として認められるものであり、他人に譲渡することができない一身専属的な権利(第59条)」とされています。

著作者人格権には、公表権第18条)、氏名表示権第19条)、同一性保持権第20条)がありますが、これらを侵害しない行為であっても著作者の名誉又は声望害する方法により著作物利用する行為は、著作者人格権の侵害みなされます(第113条第5項)。

著作者人格権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/18 07:59 UTC 版)

著作者人格権 (ちょさくしゃじんかくけん、英語: moral rights) とは著作権の一部であり、著作物の創作者である著作者が精神的に傷つけられないよう保護する権利の総称である。美術・文芸・楽曲・映像といった著作物には、著作者の思想や感情が色濃く反映されているため、第三者による著作物の利用態様によっては著作者の人格的利益を侵害する恐れがある。しかし、国際条約各国の著作権法によって、どこまでを具体的に著作者人格権侵害として認めるかは異なる。




「著作者人格権」の続きの解説一覧

著作者人格権

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/05 04:14 UTC 版)

著作権」の記事における「著作者人格権」の解説

「著作者人格権」も参照 狭義著作権著作財産権)は財産権一種であるが、著作者認められる権利著作者の権利)としては、そのほかに著作者人格的利益保護するものとして、人格権一種である著作者人格権がある。両者の関係については考え方および立法例分かれる。 まず、著作権法により著作者に対して保障する権利純粋に財産権としての著作権として把握する考え方がある。この考え方徹底しているのがアメリカ合衆国著作権法であり、著作者人格的権利コモン・ロー上の人範疇含まれる。もっとも、ベルヌ条約加盟国に対して著作者人格権の保護要求していることもあり、1990年法改正により、視覚芸術著作物について限定された形で著作者人格権を保護する旨の規定設けた合衆国法典第17編第106A条)。 第2に、著作者に対して財産権利人格的権利双方著作権法上保障する考え方がある。大陸法著作権法基本的にこのような考え方立脚している。フランス著作権法がこの考え方立脚しており、著作者の権利について、人格的な性質財産的な性質包含するものとして規定し1111条2項)、いわゆる著作者人格権は処分できないものとする1211条第3項)のに対し著作権処分できるものとして(122の7条)区別している点にこのような考え方現れている。 第3に、著作者に対して財産権利人格的権利双方著作権法上保障するが、両者は一体となっており分離できないものとして把握する考え方がある。ドイツ1965年9月9日著作権および著作隣接権に関する法律がこの考え方立脚しており、著作者の権利内容構成するものとして著作者人格権に関する規定置いているが(11条-14条)、財産権人格権一体化しているがゆえに、財産権をも含む著作者の権利について譲渡できない旨の規定置かれている(29条)点にこのような考え方現れている。 日本法法制は、著作権法上、著作者の権利として財産権たる著作権人格権たる著作者人格権を保障しつつ、前者譲渡可能なものとして理解し後者譲渡不可能なものとして理解している点でフランス法に近い。

※この「著作者人格権」の解説は、「著作権」の解説の一部です。
「著作者人格権」を含む「著作権」の記事については、「著作権」の概要を参照ください。

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著作者人格権

出典:『Wiktionary』 (2021/08/22 01:31 UTC 版)

名詞

著作者人格権ちょさくしゃじんかくけん

  1. ある著作物対す著作者名誉功績を守ることを目的として、著作物利用されるときには著作者名前合わせて示すことを要求できる等、著作物扱い制限をかける権利

下位語

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