犬塚信乃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/30 02:40 UTC 版)
「南総里見八犬伝の登場人物」の記事における「犬塚信乃」の解説
犬塚 信乃 戍孝(いぬづか しの もりたか) 孝の珠を持つ。左腕に牡丹の痣。 長禄4年(1460年)7月戊戌の日、武蔵大塚で生まれる。父は犬塚番作、母は手束(たつか)。使用する太刀は足利家の宝刀・村雨丸、脇差は桐一文字。 番作夫婦には3人の子があったが、いずれも育たずに夭折している。手束が子を願って滝野川の弁才天に参拝した帰り道で神犬に騎乗した神女(伏姫神)に遭遇し珠を授けられるが、この時は取りこぼしてしまい、代わりに傍らにいた仔犬(与四郎)を連れて帰る。その後出産したのが信乃である。元服まで性別を入れ替えて育てると丈夫に育つという言い伝えに母が願いを託したため、女名をつけられ、女装されながら育てられた。作中の番作の説明によれば、「しの」は「長いもの」を意味する古語であり、また番作夫婦が出会った信濃国に通じる。 信乃が幼いときに母と死に別れる。文明2年(1470年)、信乃が11歳のときに父が「御教書破却事件」で自害する。信乃は父の後を追おうとし、瀕死の与四郎犬を介錯した際、その首から飛び出した珠が腕に当たり、痣が生じた。番作の遺言に従い、大塚蟇六・亀篠夫婦に引き取られ、その養女・浜路を許婚とした。また、大塚家に下男として使役されていた額蔵(犬川荘助)と同じ縁にあることを知る。 村雨は父の自害の際に渡された。いつの日か足利家に返すことを願っているが、伯母夫妻はこれを奪取しようと図っている。文明10年(1478年)、19歳になった信乃は、浜路の懇請(浜路口説き)を振り切って許我に旅立つものの、村雨はすりかえられていた。このため許我では間者と思われ、芳流閣で犬飼現八と組討を演じる。以後、行徳の古那屋で破傷風を患い、山林房八夫妻の犠牲により蘇生した。荒芽山で犬山道節から村雨を返却されて以降は再びこれを佩刀とする。甲斐では浜路姫と出会い、その身体を借りた亡き許婚の浜路の魂から想いを伝えられる。鈴茂林の仇討ちに便乗した扇谷定正との戦いでは、五十子城を攻め落とし、民衆のために倉を開放して墨書を残した。 管領戦では犬飼現八とともに国府台に出陣し、山内顕定・足利成氏と対戦。大穴に落ちた犬江親兵衛の危機を救って、房八夫妻による蘇生の恩に報いた。また「火猪の計」を用いて勝利を収め、成氏を捕虜とした。戦後、帰還する成氏に村雨を献上して父子三代の宿願を果たす。朝廷から信濃介に叙せられた。里見家の五女・浜路姫(1468年 - ?)を妻とし、東条城主となった。浜路姫との間に二男二女を儲ける(犬塚信乃戍子(妻に犬江親兵衛の娘・甫(はじめ)、子に犬塚信乃(三世))、大塚番匠戍郷(武蔵国大塚郷士)、娘(犬川荘助則任の妻、犬川荘助(三世)の母)、娘(犬田小文吾理順の妻、犬田小文吾(三世)の母)の四人)。 読者の前に最初に姿を現す犬士であり、生い立ちが詳述されていることからも、八犬伝前半の主役と言える。また、父方・母方ともども結城合戦において関東公方家に殉じた忠義の士である事から、八犬士の中でも別格扱いにされる事が多く、二次創作では主役を務める傾向にある。
※この「犬塚信乃」の解説は、「南総里見八犬伝の登場人物」の解説の一部です。
「犬塚信乃」を含む「南総里見八犬伝の登場人物」の記事については、「南総里見八犬伝の登場人物」の概要を参照ください。
犬塚信乃(いぬづか しの)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2018/04/09 08:45 UTC 版)
「八犬士」の記事における「犬塚信乃(いぬづか しの)」の解説
主人公。二刀流の使い手。番作の息子で、宝刀・村雨丸に運命を翻弄される。
※この「犬塚信乃(いぬづか しの)」の解説は、「八犬士」の解説の一部です。
「犬塚信乃(いぬづか しの)」を含む「八犬士」の記事については、「八犬士」の概要を参照ください。
犬塚 信乃(いぬづか しの)(声:根谷美智子)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/13 09:05 UTC 版)
「里見☆八犬伝」の記事における「犬塚 信乃(いぬづか しの)(声:根谷美智子)」の解説
「孝」の犬士である本作の主人公。16歳・女。犬塚番作と聖女・伏姫の子。「息子が欲しかった」という父の願いと、「かわゆい男の子が大好き」という母の欲望のため、男として育てられる。美少女だが、伏姫の神がかり的な力の影響で、周りからは男としか思われない。妖術で犬にされた父親から破邪の剣「村雨」を授かり、妖怪退治の旅に出ることとなる。剣の腕は中々だが、料理の腕は壊滅的。
※この「犬塚 信乃(いぬづか しの)(声:根谷美智子)」の解説は、「里見☆八犬伝」の解説の一部です。
「犬塚 信乃(いぬづか しの)(声:根谷美智子)」を含む「里見☆八犬伝」の記事については、「里見☆八犬伝」の概要を参照ください。
犬塚 信乃
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/03 10:36 UTC 版)
「戦国甲子園〜九犬士伝説〜」の記事における「犬塚 信乃」の解説
※この「犬塚 信乃」の解説は、「戦国甲子園〜九犬士伝説〜」の解説の一部です。
「犬塚 信乃」を含む「戦国甲子園〜九犬士伝説〜」の記事については、「戦国甲子園〜九犬士伝説〜」の概要を参照ください。
犬塚 信乃(いぬづか しの)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/21 08:00 UTC 版)
「里見☆八犬伝REBOOT」の記事における「犬塚 信乃(いぬづか しの)」の解説
結城氏に仕える父を持つ少女。16歳。「孝」の犬士。字の位置は左の二の腕。
※この「犬塚 信乃(いぬづか しの)」の解説は、「里見☆八犬伝REBOOT」の解説の一部です。
「犬塚 信乃(いぬづか しの)」を含む「里見☆八犬伝REBOOT」の記事については、「里見☆八犬伝REBOOT」の概要を参照ください。
- 犬塚信乃のページへのリンク