父帰るとは? わかりやすく解説

ちちかえる〔ちちかへる〕【父帰る】

読み方:ちちかえる

[一]菊池寛戯曲一幕大正6年1917発表大正9年(1920)初演妻子捨てて20年後、落ちぶれて帰ってきた父を迎え家族複雑な心情を描く。

[二]野村芳亭監督による映画の題名昭和2年(1927)公開出演岩田祐吉鈴木歌子ほか。

[三]堀内真直監督による映画の題名昭和27年1952公開出演徳大寺伸紅沢葉子ほか。

[補説] [二][三]はいずれ[一]原作とした作品


父帰る

作者菊池寛

収載図書菊池寛短篇戯曲
出版社文芸春秋
刊行年月1988.3

収載図書ちくま日本文学全集 021 菊池寛
出版社筑摩書房
刊行年月1991.12

収載図書藤十郎の恋忠直卿行状記
出版社小学館
刊行年月2000.4
シリーズ名小学館文庫

収載図書編年体大正文学全集 第6巻 大正六年
出版社ゆまに書房
刊行年月2001.3

収載図書父帰る・恩讐の彼方に
出版社舵社
刊行年月2005.8
シリーズ名デカ文字文庫

収載図書菊池寛
出版社筑摩書房
刊行年月2008.11
シリーズ名ちくま日本文学


父帰る

作者小林多喜二

収載図書小林多喜二全集 第3巻新装版
出版社新日本出版社
刊行年月1992.12

収載図書愛蔵版 ザ・多喜二小林多喜二全一
出版社第三書館
刊行年月2003.2

収載図書蟹工船
出版社フロンティアニセン
刊行年月2005.5
シリーズ名第2刷 (フロンティア文庫)


父、帰る...

作者藤村尚介

収載図書美少女H
出版社フジテレビ出版
刊行年月1998.12


父帰る

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/03/02 05:53 UTC 版)

父帰る』(ちち かえる)は、大正6年(1917年)に発表された菊池寛戯曲。全一幕。3度映画化、また舞台化もされており、同作についても本項で詳述する。

概要

高松市菊池寛通りにある『父帰る』の銅像

第四次『新思潮』大正6年1月刊行の号に発表された。同人誌であったから一般には知られなかったが、3年後の大正9年 (1920) に二代目市川猿之助によって舞台化されるとこれが絶賛され、以後本作は菊池寛を代表する作品となった。

登場人物

  • 黒田賢一郎: 主人公(28歳)
  • 新二郎: その弟(23歳)
  • おたね: その妹(20歳)
  • おたか: 彼らの母(51歳)
  • 宗太郎: 彼らの父

あらすじ

明治40年頃のことである。かつて家族を顧みずに家出した父が、20年ぶりに落ちぶれ果てた姿で戻って来た。

母と次男と娘はこれを温かく迎えたが、貧困と闘いつつ一家を支え、弟妹を中学まで出した長男・賢一郎は、決して父を許さなかった。父は家を去る。しかし哀願する母の叫びに賢一郎は翻意、弟を連れて狂ったように父を追う。

映画化

1927年

1927年3月29日公開。製作は松竹キネマ。監督は野村芳亭

キャスト

1935年

1935年10月8日公開。タイトルは『父帰る 母の心』。製作は第一映画、配給は松竹キネマ。監督は寺門静吉。

キャスト

1952年

1952年6月15日公開。製作は松竹。監督は堀内真直

キャスト

舞台化

関連項目

外部リンク


父、帰る

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/11/11 02:18 UTC 版)

父、帰る
Возвращение
監督 アンドレイ・ズビャギンツェフ
脚本 ウラジーミル・モイセエンコ
アレクサンドル・ノヴォトツキー
製作 ドミトリイ・レスネフスキー
製作総指揮 エレーナ・コワリョワ
出演者 イワン・ドブロヌラヴォフ
ウラジーミル・ガーリン
コンスタンチン・ラヴロネンコ
音楽 アンドレイ・デルガチョフ
撮影 ミハイル・クリチマン
編集 ウラジーミル・モギレフスキー
配給 アスミック・エース
公開 2003年6月25日
2003年9月3日VIFF
2004年9月11日
上映時間 105分
製作国 ロシア
言語 ロシア語
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父、帰る』(原題: Возвращение、英題: The Return)は、2003年制作のロシア映画。音信不通だった父親の12年ぶりの帰郷に戸惑う兄弟を描いた映画である。

ロシアでは2003年6月25日に公開された。同年9月の第60回ヴェネツィア国際映画祭のコンペティション部門で上映され、最高賞である金獅子賞と新人監督賞を受賞した。

日本では2004年9月11日にTOHOシネマズシャンテで公開された。

キャスト

役名 俳優 日本語吹替
イワン イワン・ドブロヌラヴォフ 内山昂輝
アンドレイ ウラジーミル・ガーリン 浪川大輔
コンスタンチン・ラヴロネンコ てらそままさき
ナタリヤ・ヴドヴィナ

ストーリー

アンドレイとイワンの兄弟は、母親と祖母と共に暮らしており、父親の顔は写真でしか知らない二人だったが、ある日12年ぶりに父親が帰ってきた。これまでどこにいたのか全く語らない父親に当惑する二人だが、父親は明日から二人を連れて旅に出るという。翌朝、3人はつり道具と共に車で出かけるが、父親は行き先も告げず、高圧的な態度で子供達に接する。兄のアンドレイはそれでも父親に好意的だったが、弟のイワンは不満を募らせてゆく。三人は釣りをしてから車で遠く離れた場所へ行き、小さい舟を修理してある無人島へと渡った。数日そこで過ごすが、あることから父子の間で諍いが起きる。その最中で父は亡くなってしまった。島から離れる決意を固めた二人は、父の遺体を乗せた舟に乗り、本土を目指す。無事二人は本土に到着したが、浜に停めておいた舟は波に流され、父の遺体も沈んだ。二人は海の中へ消えていく父に向かって「パパ!」と叫び、父が見えなくなると車に乗った。

その他

  • 撮影はラドガ湖の周囲で行われた。
  • アンドレイ役のウラジーミル・ガーリンは、撮影後まもなく湖で事故に遭い、亡くなっている。

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