な・す【成す】
読み方:なす
[動サ五(四)]
1 (「為す」とも書く)ある行為をする。「無益の事を—・す」「—・すすべもなく敗れる」
2 物を作りあげる。仕上げる。また、事をしとげる。「一代にして産を—・す」
3 ある形・状態などをしている。「組織の体を—・していない」「球状を—・す」「門前市を—・す」
4 他の物に変える。他の状態にする。「新しい技法を自己のものと—・す」
「主上を扶(たす)け乗せ進(まゐら)せて陽明門より—・し奉る」〈太平記・二〉
7 (他の動詞の連用形に付いて)意識してそのようにする。わざと…する。「敵と見—・す」
「中の宮をなむいかで人めかしくも扱ひ—・したてまつらむ」〈源・総角〉
[可能] なせる
せ◦す【▽為す】
「為す」の例文・使い方・用例・文例
- 私たちはそれに対して為す術もない。
- 仮にも為す価値があるものならば何でも良く為す価値がある。
- 為すことができる者が為し、為すことができない者が教える。
- もっと経費を抑えろよ。入るを量りて出ずるを為す、ということを知らんのかね。
- それを為す必要は無い
- 小人閑居して不善を為す
- かくの如き者は百万の財を得れば能事畢れりと為す
- 夫婦は協議上で離婚を為すことができる
- かく為すは上古よりのあり来たりである
- 僕はいつも「己の欲するところ人にもこれを施せ」なる金言に拠って事を為す
- 彼は義を見てこれを為すの勇気が有る
- 真の慈善家は右の手の為すことを左の手に知らしめぬ
- 大業を為す
- すること為すこと皆手違い
- 悪事を為す者は枕を高うして寝られぬ
- 大事を為すために我が身を惜しんで置く
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