水力発電とは? わかりやすく解説

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すいりょく‐はつでん【水力発電】

読み方:すいりょくはつでん

水力羽根車回し、その動力発電機回して電気エネルギーを得る方式ダム式・水路式・揚水式などがある。

[補説] 規模による水力発電の分類

分類規模
大水10万キロワット程度以上
中水1万10万キロワット程度
小水10001万キロワット程度
ミニ水力1001000キロワット程度
マイクロ水力100キロワット程度以下
新エネルギー・産業技術総合開発機構マイクロ水力発電導入ガイドブック」(2003)より)

水力発電 (すいりょくはつでん)

 水の位置エネルギー利用して電気生み出す発電方式河川を高い所から低い所まで導き、その流れ落ちる勢いにより水車回して電気起こします水の量が多いほど、また流れ落ちる高さ(“落差”)が大きいほど、発電量は大きくなります。水力発電は、再生可能・純国産クリーンな電源といわれ、日本の全発電量の約1割が水力発電によっています。水力発電は、いくつかの観点から分類されています。

水の利用方式からの分類
貯水池式
 河川流れ水の量は、季節的に大きく変化しますこのため水量が豊富で電力消費量比較少な春先秋口などに河川水をダムなどの大きな貯水池に貯め、電力多く消費される夏季冬季にこれを使用する年間運用発電方式貯水池式いいます
調整池式
 夜間週末電力消費少な時には発電控えて河川水を池に貯め込み消費量増加合わせて水量調整しながら発電する方式調整池式いいます
流れ込み式
 河川流れ貯めることなくそのまま発電使用する方式流れ込み式いいます
揚水式
 1日電力消費量時間帯により大きく異なりピーク時には最も少な時の約2倍にも達します揚水式は、ピーク時発電する方式です。通常地下造られる発電所とその上部、下部位置する2つ貯水池上池下池)から構成されます。昼間のピーク時には上池に貯められた下池落として発電行い下池に貯まった電力消費少な夜間上池にくみ揚げられ、再び昼間の発電備えます揚水発電所には、発電利用するをすべて揚水によって得る純揚水式と、発電使用する揚水のほかに河川の自然流入利用する混合揚水式とがあります

構造による分類
・ダム式
 ダムにより河川せき止めて池を造り、ダム直下発電所との落差利用して発電する方式です。この方式は、水利用としては、貯水池式調整池式であることが一般的です。
水路
 川の上流に低い堰を造って取り入れ長い水路により落差得られるところまで導き発電する方式です。この方式は、水利用としては流れ込み式であることが一般的です。
・ダム水路
 ダム式と水路式を組み合わせた発電方式です。この方式は、水利用としては貯水池式調整池式又は揚水式であることが一般的です。

水力発電

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2024/12/17 14:42 UTC 版)

水力発電(すいりょくはつでん、英語: hydroelectricity)とは、水の持つ位置エネルギーを利用して、落水や流水により水力で羽根車(はねぐるま)を回し、それによる動力発電機を回して電気エネルギーを得る(発電を行う)方式のことである[1]。略称は「水発(すいはつ)」「水力(すいりょく)」。




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